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投稿日: 2018.07.10 16:52

ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 2018スーパーフォーミュラ第4戦富士 レースレポート

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スーパーフォーミュラ | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 2018スーパーフォーミュラ第4戦富士 レースレポート

ITOCHU ENEX TEAM IMPUL Race Report

2018 SUPER FORMULA Round4
2018.7.7 sat~8 sun

表彰台には届かずも2台手堅くポイント獲得

ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
No.19 関口雄飛 Yuhi Sekiguchi
No.20 平川亮 Ryo Hirakawa

 5月下旬に行われた第3戦SUGO以来、久しぶりのレース開催となったスーパーフォーミュラ。国内4輪レースは6月に大きなレースの開催はなく、小休止期間ではありましたが、チームは今回の富士に向けて着実に準備を進めてきました。関口雄飛、平川亮両名ともに気合十分で富士スピードウェイに入りました。

7/7(土)公式予選

天候:曇/雨 コース:ウエット
気温:25℃ 路面温度:27℃(予選開始前)
観客動員数:1万600人

 この週末、西日本を中心とした記録的な大雨被害に見舞われた日本列島。スーパーフォーミュラ第4戦は無事に開催に至りましたが、富士スピードウェイがある静岡県駿東郡小山町も不安定な天候の中、スケジュールを進行していきました。

 今回もノックアウト方式Q1~Q3で争われた予選。20分間で行われるQ1は定刻通り14時30分に始まりました。Q1では出走全19台から14台へと絞り込まれます。Q1開始前、雨が落ち始めて、乾き始めていた路面も再び濡れてきており、セッション開始前にウエット宣言が出されます。気温は25℃と高温ではなかったものの、蒸し暑く、ドライバーは冷風に当たりながら刻一刻と迫る予選開始の時をコックピットにて待ちます。

 全車Q1開始と同時にコースイン。まだコースはドライの箇所も多かったため、関口、平川ともにミディアムのスリックタイヤでコースへと飛び込んでいきました。しかし、天候の急変もあり得る状況で、エンジニアはピットで雨雲レーダーとにらめっこ状態。コンディションが悪化してしまう前に、まずは前半のアタックへと入ります。

 関口が1分23秒954のタイムをマークしタイミングモニターのトップへ。平川は関口から遅れること+0.276秒で暫定4位に付けます。ここで一旦ピットへと戻り、ITOCHU ENEX TEAM IMPULは2台とも2セット目のミディアムタイヤへ履き替えて、残り時間7分20秒で関口が再びコースイン。平川は残り時間6分50秒でコースインしていきました。

 セクター3方面で雨が落ちてきており、最終コーナーではスピンしてしまうマシンも。その後雨脚は強まり、各車レーシングスピードでの走行が出来ない状態。タイムアップも叶わず、残り時間のタイミング的にもウエットタイヤに装着してタイムアタックへと向かうことも難しく、ほとんどの車両がピットへと戻り、予選Q1のアタックを終えます。

 数台、コースへステイしアタックを続けるマシンもありましたがタイムアップはなく、前半で出したタイムがQ1最終タイムとなり、関口がトップで、平川が4番手でQ2への進出を決めました。

 Q2は10分間のインターバルを挟み、15時に始まりました。Q3へ進出する8台へと絞り込まれます。大雨は引き続き落ちてきている状況でしたが、各車タイヤ戦略が分かれました。ITOCHU ENEX TEAM IMPULは関口がウエットタイヤ、平川がソフトのスリックタイヤでコースインします。

 路面は想像以上に乾いてきていて、ウエットタイヤ組は続々とピットへと入りソフトのスリックタイヤに交換。そんな中関口はウエットタイヤで1周計測を行い、他車より1周タイミングを遅らせて、やはりソフトのスリックタイヤを装着しピットアウトしていきます。

 タイミング的にアタックを行えるのは1周。集中してワンアタックを決め、1分24秒358でQ3へ進出できる8位以内へ飛び込んできます。しかし他車も続々とタイムアップをして、順位を落としますが結果的には首の皮一枚で8位。Q3へ進出を決めました。

 一方の平川は落ち着いた状態で、ソフトタイヤで連続してアタックラップを行います。最終的に1分23秒328でQ2を2位通過しました。

 さらに10分間のインターバルを挟んで、最終Q3は15時17分に開始。ITOCHU ENEX TEAM IMPULは2台ともソフトのスリックタイヤを装着。開始から少し置いてまず平川が、続いて関口がコースインしていきます。

 1台を除き7台がソフトタイヤでのコースインでしたが、このタイミングで雨脚が強まってきてしまい、ピットロードは続々とピットへと入ってくるマシンで大混雑。まず平川、続いて関口がピットインし、ウエットタイヤに交換。タイミング的にワンアタックでこのQ3をまとめることとなりました。

 関口も平川も滑るマシンを上手くコントロールしながらアタックを行います。水しぶきを上げながらホームストレートへ帰還し、関口は1分39秒049で6位、平川は1分40秒032で7位。上位とはなりませんでしたが、目まぐるしく天候が変わる忙しく、難しい予選を2台ともにQ3にて終えました。


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