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投稿日: 2018.11.29 18:29
更新日: 2018.11.29 18:57

スーパーフォーミュラ合同・ルーキードライバーテストのエントリー発表。注目ドライバー多数

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スーパーフォーミュラ | スーパーフォーミュラ合同・ルーキードライバーテストのエントリー発表。注目ドライバー多数

 11月29日、全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーションは、12月5〜6日に鈴鹿サーキットで行われるスーパーフォーミュラ(SF)の合同テスト・ルーキードライバーテストのエントリーリストを発表した。

 近年、F1に近いコーナリングスピードをもつビッグフォーミュラが減少しているなか、世界各国から多くの注目を集めているスーパーフォーミュラ。そんなSFを体験しようというドライバーが、シーズンオフのこの合同テスト・ルーキードライバーテストには近年数多く参加してきたが、今回も多くのエントリーを集めることになった。

 今回エントリーしたのは、2018年に参戦したチームのうち、TEAM IMPUL以外の10チーム17台。複数チームで1台をシェアするかたちでのエントリーが為されている。なお今回使用されるのは、2019年から導入されるSF19ではなく、従来のSF14となるが、来季採用が決定している幅広の19年暫定仕様のフロントタイヤも供給されるという。

■ホンダエンジン車はヨーロッパから4人の注目ドライバーが

 まず今季山本尚貴がチャンピオンを獲得したホンダ勢では、DOCOMO TEAM DANDELION RACING、REAL RACING、そしてTEAM MUGENが今季と同じ台数をエントリーしながらも、ドライバーはすべてTBNとなっている。そして名前が記されたのは、50号車をエントリーしたB-MAX RACING TEAMと、TCS NAKAJIMA RACINGだ。

 マカオでヨーロピアンF3の強豪モトパークとのコラボレーションを発表したB-MAX RACING TEAMは、最終戦鈴鹿にも訪れていたゲルハルト・ベルガーの甥で、DTMドライバーであるルーカス・アウアー、そしてあの名デザイナー、エイドリアン・ニューエイの息子であるハリソン・ニューエイがエントリーした。

 一方、64号車と65号車を走らせるTCS NAKAJIMA RACINGは、64号車に昨年もこのテストにTCS NAKAJIMA RACINGから参加したアレックス・パロウがエントリー。そして65号車には、2018年はFIA F2に参戦していた牧野任祐がエントリーしている。

 来季のフォーミュラについて、ホンダの山本雅史モータースポーツ部長は「思い切ったラインアップにしようと思っている」と語っており、他3チームのラインアップも含めて大いに注目だろう。

今季はFIA F2を戦っていた牧野任祐
2017年にヨーロピアンF3に参戦していたハリソン・ニューエイ
2017年のルーキーテストに参加したときのアレックス・パロウ(NAKAJIMA RACING)
2017年ハンガリーF1合同テスト1日目にフォース・インディアで走行したルーカス・アウアー

■全日本F3王者坪井はCERUMO・INGINGからエントリー

 一方トヨタエンジン搭載車は、チームタイトルを獲得したKONDO RACINGはニック・キャシディと山下健太が今回もエントリー。carrozzeria Team KCMGは小林可夢偉で、この3台については今季と変わらないドライバーとなっている。

 注目と言えるのは、SF14時代に多くのタイトルを獲得してきたJMS P.MU/CERUMO・INGING。石浦宏明とともに、2018年に多くの記録とともに全日本F3選手権のチャンピオンを獲得した坪井翔が39号車のドライバーとして名を連ねた。また、気になるのはVANTELIN TEAM TOM’S。36号車には中嶋一貴がエントリーしているものの、37号車はTBNとなっている。

 そして例年多くのドライバーを起用するUOMO SUNOCO TEAM LEMANSは、今回も7号車と8号車の2台を4名がシェアすることになった。エースカーの8号車は、今季も参戦した大嶋和也に加え、全日本F3選手権で3年間戦ってきた片山義章が名を連ねた。片山は2013年が四輪デビューで、5年でSF初ドライブを果たすことになる。

 一方、7号車にはふたりの注目の外国人ドライバーが名を連ねた。フランス人ドライバーのシャルル・ミレージは、2001年生まれで弱冠17歳。2016年までカートで戦っており、17年に四輪デビュー。フォーミュラ・ルノーで鮮烈な速さをみせたドライバーだ。

 もうひとりは、今季FIAヨーロピアンF3でドライバーランキング6位につけたラルフ・アーロン。こちらもF1を目指すドライバーのひとりで、スーパーフォーミュラSF14をどう走らせるか注目だろう。

 ホンダエンジン車、トヨタエンジン車ともにTBNとなっているドライバーがどうなるのか、非常に気になるところ。SF19シャシーが登場する2019年をうらなうこの合同・ルーキードライバーテストは、また世界中から注目を集めることになりそうだ。

全日本F3選手権第19戦を制し、12連勝のポーズをとる坪井翔
セオドール・レーシング・バイ・プレマからヨーロピアンF3を戦っていたラルフ・アーロン
カーリンからマカオGPにも参戦した片山義章
18年フォーミュラ・ルノー・ユーロカップのモナコ戦を制したミレージ(中)

全日本スーパーフォーミュラ選手権
合同・ルーキードライバーテスト エントリーリスト(11/29)

No. Driver Team/Engine
3/4 N.キャシディ/山下健太 KONDO Racing/TOYOTA
5/6 TBN/TBN DOCOMO TEAM DANDELION RACING/Honda
7 C.ミレージ/R.アーロン UOMO SUNOCO TEAM LEMANS/TOYOTA
8 大嶋和也/片山義章 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS/TOYOTA
17 TBN REAL RACING/Honda
15/16 TBN/TBN TEAM MUGEN/Honda
18 小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG/TOYOTA
36/37 中嶋一貴/TBN VANTELIN TEAM TOM’S/TOYOTA
38/39 石浦宏明/坪井翔 JMS P.MU/CERUMO・INGING/TOYOTA
50 L.アウアー/H.ニューエイ B-Max Racing team/Honda
64/65 A.パロウ/牧野任祐 TCS NAKAJIMA RACING/Honda

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