NAKAJIMA RACINGのピット作業の最大の特徴である、マシンを“飛び越える”動作に関しては、「作業時間を削るため、さまざまな方法を模索するなかで思い立った」というのが最初のアプローチ。
「わざわざマシンの反対側に走って回りこむのではなく、フロント部分を飛び越えてみよう」との一声で試したことがきっかけで、現在まで定着しているという。
実際にタイヤ交換のみの作業は7秒ほどで、人数と作業内容を考えると驚異的な早さだ。
スーパーフォーミュラでは特段フィーチャーされる機会の少ないピット作業。だが、そこには『制約のなかで如何にして最大限の結果を得るか?』という普遍的なレーシングスピリッツが現れている。
テレビ中継やサーキットで観戦する際は、ピットクルーたちの動きにも注目してみると、よりディープにスーパーフォーミュラを楽しめるはずだ。