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スーパーGT ニュース

投稿日: 2024.04.14 18:10
更新日: 2024.04.15 22:19

au TOM’S圧倒の開幕戦。GRスープラ表彰台独占を新車シビックが奪い返す【第1戦GT500決勝レポート】

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スーパーGT | au TOM’S圧倒の開幕戦。GRスープラ表彰台独占を新車シビックが奪い返す【第1戦GT500決勝レポート】

 8周目突入でレースはリスタートを迎えると、ここからポールシッターが1分20秒674(11周目)のファステストを記録して大きく逃げを打つ。その背後では2番手の39号車ENSO KOBELCO SARD GR Supra関口雄飛を中心に、100号車STANLEY牧野任祐と、今季ホンダからトヨタ陣営へ移籍した38号車KeePer CERUMO GR Supraの大湯都史樹らが三つ巴の攻防を繰り広げる。

 増え始めたGT300のバックマーカー処理も絡め、18周目のアトウッド進入で前が詰まった瞬間を逃さず。自らアウト側へ振った38号車大湯は車列を掻き分けながら100号車牧野とバックストレートを並走。ヘアピン進入までに前に出ることに成功し、これでトヨタ/GRのワン・ツー・スリー体制の一翼を担う。

 そのまま1分21秒台前半のラップペースで逃げるGR Supra艦隊のうち、首位の坪井は25周目時点で9秒737、28周目には12秒071と2番手にみるみる差をつける。この28周がレース距離3分の1の“ドライバー交代ミニマム”のウインドウとなり、まずは3番手の38号車KeePer CERUMOに100号車STANLEYが追随するかたちでピットレーンへと進んでいく。

 この表彰台争いの『ピット作業直接対決』は100号車STANLEYに軍配が上がり、右フロントタイヤの交換に手間取った38号車KeePer CERUMOは37.2秒の作業静止時間。対する100号車STANLEYは同33.2秒でピットを後にし、山本尚貴が石浦宏明の前でコースインする。

 さらに39号車DENSOも32周目突入で34.8秒で中山雄一にスイッチし、続くラップでは首位36号車auも30.5秒という驚異的作業速度で山下健太を送り出し。これで上位勢は36号車、39号車、そして100号車のトップ3へと振り出しに戻ることに。

 レース15周目時点で42度を超えた路面温度は、中盤の45周目では45度へとさらに上昇。それでも36号車auのペースは衰えることなく、最後の最後までピット作業を遅らせた暫定首位の僚友37号車Deloitte TOM’S GR Supraが54周目にピットへ向かうと、そこからチャンピオンはクルージングモードへ。

 65周目にはGT300クラスのアクシデントでFCYが入るも、マージンが失われることはなく。チェッカー時で11秒の差を持ってディフェンディングチャンピオンが82周を走破して貫禄の開幕ポール・トゥ・ウインで完全勝利。

 2番手にはセカンドスティントを通じて背後からの猛攻を凌ぎ切った39号車DENSOが続き、これで24年仕様GR Supraがワン・ツー・フィニッシュでその強さを誇示するリザルトに。

 そして最後の表彰台スポットには100号車STANLEYが続き、デビュー戦のCIVIC TYPE R-GTもポディウムの船出となり、名門復権の一歩を刻んだ38号車KeePer CERUMOを4位に挟み、5位、6位にはNissan Z NISMO GT500の2台が続く結果となった。7位は笹原右京がスタートからロングスティントを担当した37号車Deloitte TOM’S GR Supra。ピットスタートから挽回した8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTと姉妹車16号車が8位、9位で並び、ベテランの伊沢拓也とルーキー大草りきのコンビとなった64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTがトップ10リザルト最後のスロットに収まっている。

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