アレックス・パロウ
「僕たちにとってすごくいい1日になったね。岡山では本気でアタックしても最下位だったけれど、そのあとのレースを通じて進化できたのはすごいこと。とくに僕たちは1戦スキップしているからね(第4戦タイは欠場)」
「少し残念なのは、今のBoP(性能調整)がシーズンの始めから適用されていたら、これまでのレースも少し楽しめたかもしれないという点。だけど、今はハッピーだよ。シーズン最後の予選でポールポジションを獲れたんだからね」
「今シーズンは周囲からの大きなプレッシャーもあり、苦しい状況のなかで戦ってきたけれど、そんななかでも高いモチベーションを失わず、チームの全員がベストを尽くしてきた。僕自身もうれしいけれど、そんな彼らのためにもポールポジションを獲れてよかったよ」
「BoPによるパフォーマンスの変化は正直言ってほんのわずか。ゲインはそれほど大きくない。それよりもクルマとタイヤのマッチングを進め、セットアップが進化したことは大きかった」
「このクルマはヨーロッパではミシュランタイヤやピレリタイヤを履いていたけど、ヨコハマタイヤはそれらとは特徴が違っていて、履いただけで秒単位で速くなる。それにクルマの方を合わせたことで、ポテンシャルを発揮する手応えが出てきたんだ」
「僕はただ全力でドライブしているだけで、とにかくミスをしないよう心掛けていた。ここ3~4戦はつねに予選ラップに手応えがあって、クルマのフィーリングも完璧。乗っているときは『これは完全にポールポジションだ』と思って戻ってくるのに、無線で『P20(20番手)』とか言われて『オーマイガッ!!』なんてことが続いていたんだ」
「でも今日は同じように聞いたら『P1(ポール)だ』と言われて『えっ、本当?』って聞き返したくらい、逆に驚いたよ。クルマの性能が上がってきて、ようやく狙っていた位置に来ることができた」
「明日の決勝はドライでもウエットでも、僕たちとしてはどちらでも問題ないと考えている。もちろん優勝できたらいいけれど、ポールポジションだけでも幸せさ」
「このコースではドラッグの大きさは不利になるし、少し苦戦する部分もあるだろうからね。そういうレースでの不利を乗り越えて、ポディウムに上がれたら最高だね」