一方、ホンダのトップはKEIHIN NSX CONCEPT-GTだが、ランキングは10位と他のホンダ系チームにとっても、このタイでの逆転は充分可能な状況。これまでのシーズンの流れを見ていると、ホンダ陣営は予選では上位に来るも、レースでは厳しい戦いが続いている。ウエイトハンデ軽く、同じような条件のクルマが多いだけに、ホンダ陣営内でどんなバトルになるか。
優勝争いとともに、メーカー陣営内バトルに目を移せば、GT500はかなりアツイ戦いが繰り広げられることは間違いなさそうだ。
GT300クラスは、今回かなり予想がしづらい。このコースはFIA-GT3車両もかなり強いコースだが、気になるのは各車が積むハンデウエイトだ。それによって苦しむチームも多そうな気配。タイヤも重要なファクターとなるのは毎戦同様。酷暑のなかでは毎年ダンロップタイヤが苦戦してきたが、今年は持ち込んだタイヤのパフォーマンス次第で戦力図も変わるだろう。
また、JAF-GT勢は、ふたたび最低地上高が上げられたこと、ハンデウエイトを積んでいるチームが多いところから、これまでのようなスピードは発揮できない可能性もある。ウエイトが軽いところではシンティアム・アップル・ロータスなどがあるが、パーツが間に合わなかったものもあるようで、苦戦の可能性もある。
これらの条件から、GT3勢でハンデウエイトが少なめのところが上位に来る可能性が高い。ヨルグ・ベルグマイスターが復帰するExcellence Porscheやマネパ ランボルギーニGT3、さらにStudie BMW M6やJMS LMcorsa 488 GT3など、地力はあるものの今季思うようにポイントが獲れなかったチームが予選で上位に来る気配がある。ダンロップタイヤによっては、GAINER TANAX GT-R、GAINER TANAX AMG GT3も要注目だろう。
ただ今季のGT300は、タイヤや車種特性の接戦さから、実際にフタを開けてみないことには分からない部分が多い。とくにここブリーラムは事前テストもないので、より予想がしづらい。明日の公式練習のタイムが大いに注目となりそうだ。