レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.04.13 19:46
更新日: 2021.04.13 19:47

TGR TEAM SARD 2021スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーGT | TGR TEAM SARD 2021スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

■ウォームアップ走行

11日(日)11時55分から開始されたスタート前20分間のウォームアップ走行は、暖かさが増していく快晴で気温18度/路面温度33度のコンディション。まずは中山が2スティント目用のタイヤを皮むき、続いてスタート担当のヘイキが決勝スタートタイヤと同スペックの24周走行したハード側タイヤを装着してロングランを実施。決勝セットの確認が中心となったウォームアップは、1分22秒~25秒台のペースで周回を重ね14周を走行し、1分22秒491の13番手タイムとなった。

■決勝レース
第1スティント:ヘイキがステディにポジションキープ

 11日(日)13時30分決勝スタート時点は気温19度/路面温度36度と日差しの暖かい快晴のコンディションの中、スタート担当のヘイキが2列目4番グリッドから勇往邁進に勝利を目指していったDENSO KOBELCO SARD GR Supraは、整然としたスタートとなった開幕の序盤3周目にはセクター1で全体ベストタイムを刻みながら安定した走行。

 7周目に1回目のセーフティカーが導入され12周目に解除後も、トップから10秒圏内を走りながら予選順位をキープするステディな走り。

 途中タイヤカスが付いてペースが鈍るも直ぐに回復して安定感のある走りでピットタイミングを図る堅実さを見せる。ドライバー交替が許される28周を超えてもペース良く走行していたが、33周を終え300クラスのコースオフ車両が出た直後、脇阪寿一監督が直ぐさま動き、ヘイキをピットに呼び戻した。

第2スティント:中山が後続を振り切り4位フィニッシュ

 セーフティカーが導入されると予見されたため、大混乱となったピット作業エリアであったが見事なチームワークで素早く中山を送り出すと3位に浮上する躍進を見せる。ピットアウトした直後に2回目のセーフティーカーが導入され、39周目を終えてレースが再開されると、中山が気合いの走りで21秒台を連発して3位のポジションをキープ。その後も確実な走りで周回数をこなしていたが、左フロントのエアロパーツをGT300クラスと交錯した際に破損してペースを上げられず。

 56周目、序盤レースをリードしていたペースの速い37号車にかわされてしまい、4位に後退。だが手負いのクルマながらも懸命なドライビングで、追いすがる後続勢を見事に押さえ込む堅い守りの走りで、次戦につながる4位フィニッシュを果たした。決勝は終始上位で走行し、良いデータも悪いデータも得られ、次戦までに徹底して解析してクルマを速くする検証ができる収穫の多いレースとなった。

 ドライバーポイントは8点、チームポイントは11点を獲得し、ランキング4位で2021年をスタートした。次戦は、5月3日(祝・月)・4日(祝・火)に富士スピードウェイで第2戦として開催される。

2021スーパーGT第1戦岡山 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
2021スーパーGT第1戦岡山 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)

■コメント
ヘイキ・コバライネン

「この週末はとても苦しんだ週末になった。クルマの状況はテスト時と比べてフィーリングが違っていた。予選はユウイチサンの頑張りで4位と良い位置からスタートできたけど前の3台と比べて決勝でも速さが足りなかったね。ピットワークの速さで3位浮上と助けられ、レース運び自体は、これまで以上にチームの強さがあると感じている。2年目のジュイチサンと3年目のドライビングパートナーのユウイチサンと、まずまずのシーズンスタートが出来たことで、次に期待して欲しい。得られた良いデータと悪いデータを精査してインターバルの間に良いクルマに仕上げて、熱い声援を送ってくれたパートナーやファンの皆さんに次戦の富士では表彰台をプレゼントできるように頑張りたい」

中山雄一

「シーズンオフテストの好感触からすると今週末の流れは決勝結果以上に悔しい結果になりました。その決勝、ずっと追われ続けた40周でした。エアロパーツが壊れフロントのダウンフォースを失っていた中で、なんとか4位を死守できたのは良かったです。予選日までの問題は決勝でも解決せず、苦しい展開でした。ブリヂストンタイヤとスープラのパフォーマンスに助けられましたが、その持っている力をまだしっかり発揮できていません。シーズンオフテストの感触が、全くなくなってしまったのが残念で悔しいですが、次の第2戦富士に向けてチーム一丸となって解決して、優勝を狙います。引き続き応援よろしくお願い申し上げます」

監督 脇阪寿一

「決勝4位でした。苦しんでいた週末の悪い状況の中で最良の結果だと思います。ドライバー、チームスタッフは良く頑張ってくれました。クルマを持ち帰り、時間をかけてじっくり見直します。シーズンオフに積み重ねてきた事が活かせないクルマの状況でした。昨シーズンから、だんだん成長してきたなと思っていましたが、まだまだ。これも与えて頂いた試練だと思い、これを乗り越えた先にさらに大きな成長があると思えています。皆様に一層応援していただけるように頑張って行きますので、引き続きご支援ご声援のほどお願い申し上げます!最後に、優勝したルーキーレーシングの皆さん、おめでとうございます」

2021スーパーGT第1戦岡山 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/脇阪寿一監督/中山雄一)
2021スーパーGT第1戦岡山 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/脇阪寿一監督/中山雄一)


関連のニュース