2台の位置や角度、あらゆるデータを基にしたジャッジは尊重される。知見を持ったドライバー経験者にはこれからも「バトルの線引き」を明確に、また個人差なく、公平な判断を望みたい。
終わってみればトップ3だけが同一周回、4位以下すべてラップダウンは最近とても珍しい結果だ。
3位ダニエル・リカルドも1位ハミルトンから1分12秒330遅れ、もう少しで周回遅れにされそうだった。14年モナコGPでトップ4が同一周回、さかのぼると08年イギリスGPがトップ3だけだった。
新PUに変わってからシーズン4を迎え、初めて2強メルセデスとフェラーリが鬩ぎあう緊迫感が66周に充満していた。
彼らに離されてもフォース・インディアが先頭の“中間6チーム勢力争い”が勃発。ヨーロッパ・ラウンドに進むシーズン4はいよいよ『抗争の夏』へ。その前哨戦モナコGPにアロンソはいないが、最下位ゼロからの脱出をマクラーレンに切望する――。