いまだに有用性を疑問視されているコクピット保護デバイス“ハロ”だったが、第13戦ベルギーGP決勝レースの大クラッシュでその有用性が実証された。
スタート直後に起きた今回のクラッシュでは、1コーナーのラ・スルスでルノーのニコ・ヒュルケンベルグがマクラーレンのフェルナンド・アロンソに追突した。その勢いで弾かれたアロンソのマシンが、ザウバーのシャルル・ルクレールの真上を通過。アロンソのマシンの前輪がルクレールのハロに接触しながら飛び越えていったのだ。
仮にハロがなかったとしたら、ルクレールは大けがを負ったか、あるいはもっと悪い結果につながっていた可能性もある。
ルクレールは「衝撃を感じた。後から映像を見たらかなりひどかったね。僕にとって今回の結果はラッキーだったよ」と語る。
「たくさんのメッセージをもらった。僕の母は何度も電話をかけてきたよ。みんなとても心配してくれていた」
図らずもルクレールに被害を与えてしまった当事者であるアロンソは、ハロがドライバーを守ったことについて、ルクレール同様に喜んでいる。
「ハロが装着されていて本当に良かった。映像を見るかぎり、彼の身を守る助けになったと思う」とアロンソは語った。
■今回のクラッシュについて近日中に検証へ
1 2