11月10日現地時間午後3時、ブラジルGPの予選が行なわれメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。
土曜の朝は青空が広がっていたインテルラゴスは、フリー走行3回目が行なわれる頃には雲が垂れ込めていたが、予選前になって再び青空が出て強い陽射しが降り注いできた。気温は23度ながら路面温度は39度まで上がってきた。ただし最終コーナー方面には分厚い雨雲があり、セッション中の降水確率は60%。風向きもフリー走行3回目とは真逆、金曜と同じターン1が向かい風となった。
フォース・インディアのエステバン・オコンは6戦連続使用前に新品ギヤボックスを投入したため5グリッド降格。2018年シーズン6基目のTC(ターボチャージャー)を投入したダニエル・リカルド(レッドブル)も5グリッド降格が決まっている。
雨が降る前にタイムを出そうと予選Q1の開始直後から各車がスーパーソフトタイヤでコースインしてアタックを開始する。その中でトロロッソ・ホンダ勢だけがトラフィックを嫌ってピットで待機する。
1回目のランでトップに立ったのはレッドブルのマックス・フェルスタッペンで1分8秒205。これにフェラーリ勢、メルセデスAMG勢、リカルドと続く。シャルル・ルクレール(ザウバー)はクールダウンラップのターン10でリヤが流れてスピンを喫するが、すでに7番手タイムを記録しており影響はなし。
雨がどんどん近付いて来ているため、どのチームも早々に1回目のランを切り上げてピットインし、2セット目のアタックに入っていく。小雨がパラつき始める中でトップ3とそれに続いたルクレール以外の中団勢が2回目のアタックを行ない、タイムを更新していく。
ハースのケビン・マグヌッセンは5番手、ロマン・グロージャンは9番手のタイムを記録してQ1通過。ルノー勢、フォース・インディア勢、ウイリアムズ勢が入り乱れる中で、トロロッソ・ホンダ勢は1回目のアタックが遅かったため残り5分で2回目のアタックに入る頃には雨脚が強くなってしまう。
ピエール・ガスリーはなんとか12番手タイムを記録したが、ブレンドン・ハートレーは16番手。セクター1では自己ベストを記録したものの雨が強いセクター2と3ではタイムを縮められず、ハートレーは17番手でQ1敗退。
11番手ニコ・ヒュルケンベルグから17番手ハートレーまでが0.2秒差にひしめく大接戦の中で、同じくアタックのタイミングが遅かったカルロス・サインツJr.(ルノー)も16番手でQ2に進出できず。その他、18番手フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、19番手ランス・ストロール(ウイリアムズ)、20番手ストフェル・バンドーン(マクラーレン)がQ1敗退となった。