43周目にバーチャル・セーフティーカーが解除されると、首位リカルドは徐々にフェルスタッペンを引き離していき、そのままトップでチェッカードフラッグを受け、2014年ハンガリーGP以来の優勝を飾った。スペインGP、モナコGPで優勝を逃しただけに、まさに3度目の正直。「良くやったダニエル! 君はこの優勝に値するよ!」とクリスチャン・ホーナーが無線で賞賛し、リカルドも「みんなありがとう、みんなも値するよ。あぁ……ドリンクが必要だ」と勝利を締めくくった。
2位にはフェルスタッペン、3位には「2周だけストラット3を使って良いぞ」と許されたロズベルグが猛プッシュでライコネンに13秒差をつけて10秒ペナルティを跳ね返し3位表彰台を獲得した。
5位には1ストップで走り切ったボッタス、6位には2ストップのペレス。最後のバーチャル・セーフティーカーでピットインしソフトタイヤ中心の戦略を採ったアロンソはヒュルケンベルグを抑えて7位、逆にバーチャル・セーフティーカーの直前にピットインしてしまっていたバトンは割を食う形となり9位に終わった。10位にはジョリオン・パーマーが入り、自身初ポイント獲得を果たしている。
「もう2位や3位じゃやらない、優勝しなきゃやらないよ」と話していた“シューイー”を果たし、ホーナーを含め表彰台に登壇した全員にも飲ませて観衆を大いに沸かせた。