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F1 ニュース

投稿日: 2016.12.18 10:00
更新日: 2016.12.18 14:51

ホンダF1密着総集編(2):チーム体制の“変化と継続”で大きく飛躍した2016年

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F1 | ホンダF1密着総集編(2):チーム体制の“変化と継続”で大きく飛躍した2016年

 2016年シリーズを通してマクラーレン・ホンダに密着取材を行ってきたF1ジャーナリスト尾張氏。今年の総括として2015年から大きく向上したホンダパワーユニットの現状を振り返る2016年の総括コラムを第2回目お届けする。

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 2015年にF1に復帰したホンダが、16年に向けて変更したのは、パワーユニットだけではない。そのパワーユニットを作る体制にもメスを入れてきた。

 ホンダがマクラーレンとパートナーを組んでF1に復帰すると発表した13年5月から、F1プロジェクトの総責任者を務めてきたのは、新井康久(本田技術研究所取締役専務執行役員四輪レース担当)だった。その新井に代わって新しい総責任者に抜擢されたのが、長谷川祐介だった。

 長谷川総責任者は、ホンダの第3期F1活動期にエンジンのエンジニアとしてイギリスに駐在して、BAR(のちにホンダ)と一緒に仕事するなど、ホンダの中でもF1での経験豊富なスタッフだった。復帰したばかりで、戸惑いながら1年間戦い続けたホンダにとっては、長谷川総責任者のようなリーダーが必要だった。

 変更したのは、F1プロジェクトの総責任者だけではない。16年4月1日付で、本田技研工業(本社)にF1担当の専務執行役員を設け、本田技術研究所の代表取締役社長となる松本宜之を兼務させる決定を下したのである。新しくF1担当役員となった松本専務は、初代フィットの開発責任者を務めたことでも知られる名リーダー。ホンダが本社にF1担当を設けるのは、初めてのこと。これは復帰発表後から15年までホンダのF1活動すべてを新井元総責任者がひとりで統括していたことへの反省である。


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