ドライバーたちの移籍も落ち着き最終戦を迎えた2022年のF1。しかし、フェラーリF1代表マッティア・ビノットの離脱が発表されたことで、再び大きな動きが起こった。スペイン在住のフリーライター、アレックス・ガルシアがチーム代表たちのシャッフルについて語る。
————————————————
2022年シーズンのほとんどの期間、国際メディアと世界中のファン双方が来シーズンに向けたドライバー交代に注目していた。セバスチャン・ベッテルの引退、フェルナンド・アロンソのアルピーヌからアストンマーティンへの移籍、オスカー・ピアストリの移籍騒動とその影響のすべて(ダニエル・リカルドがレッドブルにリザーブドライバーとして復帰し、ピエール・ガスリーはアルピーヌへ移籍し、ガスリーのシートはニック・デ・フリースのものになった)といったことだ。間違いなく非常に動きが活発な“シリーシーズン”だった。
しかしすべてが終わったと思ったら、F1は椅子取りゲームの音楽をまたかけ始めたのだ。音楽が止まった時、全員が椅子に座れたわけではなかった!
主な犠牲者は、完全に公平に言うと、すでに公然の秘密となっていたマッティア・ビノットだった。今では元フェラーリF1チーム代表となったビノットは、プロとしてのキャリアのほとんどを過ごしたチームを離れた。これは間違いなくフェラーリにとって劇的な変化であり、非常に複雑なことだ。