今季2023年より、WTCR世界ツーリングカー・カップの後継としてグローバルに展開される新生TCRワールドツアーに向け、すでに4台体制での参戦を表明済みのリンク&コー・シアン・レーシングは、うち2名の登録ドライバーを発表。WTCC世界ツーリングカー選手権“最後のタイトル”を獲得しているテッド・ビョークと、WTCR最終年は“5番目の男”として参戦したマ・キンファを起用する。
また、ヒョンデのカスタマーレーシング部門もTCRワールドツアーへ2台のエラントラN TCR投入を確約し、同じく韓国のクムホタイヤは、初開催シリーズの公式サプライヤーの役割に加えてタイトルスポンサーへの就任もアナウンスされている。
北欧出身タッグとしてチームと12年目のシーズンを迎えるビョークは、新たなチャンピオンシップへの挑戦に際し「最初のシーズンと同じように、やる気に満ち溢れている」との意気込みを語った。
「このTCRワールドツアーは、僕自身がインターナショナル・サーキットに戻る新たなモチベーションの火花を意味している。その点でも、僕にはおあつらえ向きのシリーズだと言えるね。そして2022年シーズンは僕らと一緒に印象的なシーズンを過ごしたマ(・キンファ)との協力を継続できることも楽しみだ」
一方、公式タイヤに関連する「安全性の懸念」を理由に、シリーズ中盤で“早期撤退”を判断したチームの決断も受け、マ・キンファも「2022年の短くなったプログラムを取り戻す」との意欲を示す。
「今季も彼らと戦えることを本当に誇りに思い、興奮している。これまでとは異なるフォーマットと、新しいサーキットを備えた新鮮なシーズンであり、タフなチャレンジになる。それにテッド(・ビョーク)のチームメイトとして、昨年は良い協力関係を築けた。そのコンビネーションがさらに発展することも楽しみにしているよ」