更新日: 2018.02.16 04:24
ルノーボス「ニックがベルギーに来ていて驚いた」
ルノーF1チームのボス、エリック・ブーリエは、ニック・ハイドフェルドをブルーノ・セナと交代させた理由のひとつとして、ハイドフェルドは十分な速さがなく、リーダーシップもとれなかったと述べた。
ルノーはベルギーGP直前にハイドフェルドとセナの交代を発表した。ハイドフェルドは契約違反であるとしてチームに対する法的措置を開始、シンガポールGP前に裁定が出る見込みとなっている。
「我々は夏の間に、チームのパフォーマンス、モチベーションのレベルなどさまざまなことをチェックした」とブーリエはドライバー交代についてベルギーで説明した。
「その結果、新しい方向性をはっきりと示すため、私は何らかの決断を下さなければならなかった」
「ドライバーとしてブルーノを評価するという機会もあり、我々は動いた」
「ニックはいいやつだ。だがうまくいかない面があった。我々のチームにおいて彼のリーダーシップは機能しなかった。時々ビタリー(・ペトロフ)より遅く、というかほとんどの場合ビタリーより遅いようでは、チームをプッシュすることもチームリーダーのポジションを確立することも難しい」
「スピードだけでなくマネジメントに関していうと、ネガティブな流れが出てきてそれが続くと止めるのが難しくなる」
「今のチームのパフォーマンスはニックのせいだと言っているわけではない。マシンは十分な力を持っておらず、我々はマシン開発をうまくやれていないし、ミスも犯した。だが、今ネガティブな流れになっている。だからチームの何かを変えなければならず、皆に活を入れるため、ドライバーに関して変更しなければならなかった。すべてを変えるため、モチベーションを高めなければならなかったのだ。簡単ではないが」
ブーリエは、ハイドフェルドがベルギーを訪れ、ルノーのウエアを着てチームのガレージやモーターホームにいたことに驚いたと述べた。
「彼は気まずい状況に身を置きたくないだろうと思ったんだが。でも彼がチームのプロモーションをする立場でいてくれる限りは、何も言うつもりはない。私は構わないよ」