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F1ニュース

投稿日: 2016.01.29 00:00
更新日: 2018.02.17 12:43

財政難のシルバーストンを救った新代表の手腕


 ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)会長のデレック・ワーウィックは、イギリスGP開催地であるシルバーストンを売却する必要はなくなったと発言した。

 2013年8月、ノーザンプトンシャー州に位置するこのサーキットをBRDCが売却するとの計画が発覚。この件は大きな感心を集め、最近では昨年12月にイギリスの自動車メーカーであるジャガー・ランドローバーが興味を示していたという。

 BRDC会長の発言は、イギリスのBT(ブリティッシュ・テレコム)年金基金が運営する不動産投資開発事業者のMEPCが、サーキット周辺の土地約110万㎡を約54億5千万円で999年間に渡って借り上げたことを受けてのもの。
 シルバーストンのマネージング・ディレクターであるパトリック・アレンも、昨シーズンのイギリスGPで利益をあげたことを明らかにし、現在、シルバーストンは強い経済基盤を得ている。

 これによってBRDCはサーキットを売却するか否か、またはどの購入希望者に売却するか、より柔軟な対応が可能になった。

「利益を得られず、これまでの5年間は困難だった。お金を使うこともできず、生き残るためには最後の手段に出るしかなかった。1年半前の我々は、なんとしても売却せざるを得ないという状況だった。非常に困難で、それ以外の解決法はないように思えた」と英国オートスポーツに語った。