レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.03.23 12:43
更新日: 2023.03.23 12:44

亡き“盟友”ケン・ブロックの名を掲げたトロフィーはロビン・ラーソンの手に/NitroRX最終戦

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ラリー/WRC | 亡き“盟友”ケン・ブロックの名を掲げたトロフィーはロビン・ラーソンの手に/NitroRX最終戦

 こうして始まった今週末の決勝に先立ち、まったく新しいトリプルヘッダー形式に対応するため1対1のバトルブラケットはスキップされ、複数台で争うマルチカーヒートが直接開始されるスケジュールに。

 その初日はタイトルを争う強豪ドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニーク(DRR JC)のチーム内で明暗が分かれ、初参戦ゲストのティモ・シャイダー(エキサイト・エナジー・レーシング)と同じくセミファイナルを制していたラーソンにとっては厳しい展開に。

 決勝のジャンプでDTMドイツ・ツーリングカー選手権2冠の男とオリバー・エリクソン(オルスバーグMSE AB)らを交えたスリーワイドに巻き込まれたラーソンは、その着地で割を喰ってダメージを負い、タイトル最有力候補にとっては手痛いリタイアを喫してしまう。

 一方、早い段階でリードを奪い合ったアンドレアス・バッケルド(DRR JC)とパストラーナは、こちらも後者がジャンプの着地でパンクを喫して決着。フレイザー・マッコーネル(DRR JC)も最終周までジョーカーラップを引っ張ったシャイダーを逆転して2位に入り、惜しくもポジションを失ったドイツ人ドライバーは、それでも初参戦ながら表彰台を獲得する結果となった。

 続いて第9戦とされた週末セカンドヒートは、オリバーを打ち負かしたパストラーナが今季3勝目をマークし、タイトル防衛に向け食い下がる。しかしオリバーの僚友で兄のケビン・エリクソン(オルスバーグMSE AB)を2位に挟み、バッケルドとラーソンが3位、4位に入り、結果ドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニークが日曜を残してチームのチャンピオンシップ獲得を決めた。

 一方のドライバーズでは年間最低ラウンド切り捨ての効果もあり、ラーソンがバッケルドに対し17点差でランク首位を守り、この日は予選敗退を喫した3位マッコーネルと、勝利を挙げた4位パストラーナにまでチャンピオンの権利が残されることに。

 迎えた日曜、正真正銘のシーズンフィナーレとなった第10戦は、濡れた路面の2列目から発進した選手権首位ラーソンが、抜群の蹴り出しで2番手浮上に成功。先頭を行くケビンの背後でも戴冠となる計算だったものの、名門オルスバーグMSE ABの『FC1-X』はギヤボックスに異変を来たし、あえなく道を譲ることに。

 これで快適なリードを築いたラーソンは、僚友マッコーネルとバッケルドを従えてフィニッシュ。最終的にDRR JCは表彰台独占でシーズンを終えるとともに、ラーソンはシリーズ創設者兼初代王者パストラーナからチャンピオンの称号を引き継ぎ、新たな“ケン・ブロック・チャンピオンシップ・トロフィー”を手にしている。

昨季までエクストリームEに参戦したサラ・プライス(左)は併催のSxSに参戦。3位表彰台を獲得している
昨季までエクストリームEに参戦したサラ・プライス(左)は併催のSxSに参戦。3位表彰台を獲得している
強豪ドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニークが両タイトルを手中にした
強豪ドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニークが両タイトルを手中にした


関連のニュース