WEC世界耐久選手権でも使用されるLM-GTE規定のマシンで争われるGTLMクラスは、ポルシェGTチームの911号車ポルシェ911 RSR(パトリック・ピレ/ニック・タンディ/フレデリック・マコウィッキ組)がクラス優勝を飾った。
同車は今回、1998年のル・マン24時間で総合優勝を飾ったポルシェ911 GT1を模したスペシャルカラーリングでレースに臨んでおり、ポルシェにとってこの勝利は、今季のメジャー耐久レースであるニュルブルクリンク24時間、ル・マン24時間に続く3勝目となっている。
GTLMクラスのチャンピオンシップではレース終盤にクラッシュを喫したものの、懸命な修復作業でトップと2周差のクラス8位でフィニッシュしたコルベット・レーシングの3号車シボレー・コルベットC7.Rをドライブするヤン・マグヌッセン、アントニオ・ガルシア組がドライバーズ選手権2連覇を達成。
コルベットはこのほかにチームタイトル3連覇を果たしたが、3連覇中のマニュファクチャラーズタイトルはフォードにトロフィーを譲っている。
■MSRの86号車NSX、惜しくも戴冠ならず
FIA-GT3カーで争われるGTLMクラスは、スクーデリア・コルサの63号車フェラーリ488 GT3(クーパー・マクニール/クリスティーナ・ニールセン/ガンナー・ジャネット組)がポール・トゥ・ウインを飾った。
ポール・ミラー・レーシングの48号車ランボルギーニ・ウラカンGT3組とタイトルを争い、6点差のランキング2位で最終戦を迎えたマイヤー・シャンク・レーシング(MSR)の86号車アキュラNSX GT3(キャサリン・レッグ/アルバロ・パレンテ/トレント・ヒンドマン組)は、今戦をクラス2位でフィニッシュする活躍を見せる。
この結果86号車NSXはタイトルを引き寄せるも、ライバルの48号車組ブライアン・セラーズ、マディソン・スノー組が同3位に入ったため、惜しくもレッグの戴冠はならず。ドライバーズ、チームズ選手権ともにランキング2位に終わっている。
2台のレクサスRC F GT3を走らせ、今季2勝を挙げている3GTレーシングは、15号車レクサスがクラス10位完走。14号車レクサスはリタイアと、歯車が噛み合わなかった。