一方で#6号車はハイペースで前を行くポルシェを猛追して行った。コンウェイが4位へポジションを上げると、ステアリングを引き継いだ小林がアウディ勢との接近戦を展開。残り約2時間の時点で3位へとポジションを上げてみせた。
激しく首位を争っていた#7号車アウディがクラッシュを喫したことで、#6号車は2位へとポジションを上げ、最後の1時間はLM P1-Hクラスを戦う3メーカーによる三つ巴の勝負となった。
#6号車の最後のスティントはステファン・サラザンが小林から引き継いだが、僅差で争う#8号車アウディはタイヤ無交換作戦を取ったため、#6号車は3位へ後退。
新しいタイヤを装着し優位に立つサラザンは、数秒前を走る#8号車アウディ、そしてそこから大きく離れていない首位を追うべく猛プッシュを開始した。
サラザンは周回毎に差を詰めて行ったが、惜しくも届かず、2位の#8号車アウディに2秒455差、首位の#1号車ポルシェに26秒096差の3位でチェッカーを受けた。
TOYOTA GAZOO Racingは着実な手応えと共に、10月16日(日)に行われるホームレース、富士6時間へと向かう。
舞台となる富士スピードウェイはトヨタハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)の開発拠点であるトヨタ自動車東富士研究所からわずかな距離に位置する。
TOYOTA GAZOO Racingはホームコースとも言える地で今季初勝利と2台揃っての表彰台を目指す。