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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.09.14 16:58
更新日: 2021.05.10 10:30

富田組アウディ、予選失敗も決勝で巻き返し連続入賞/GTWCヨーロッパ第4戦マニクール

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ル・マン/WEC | 富田組アウディ、予選失敗も決勝で巻き返し連続入賞/GTWCヨーロッパ第4戦マニクール

 ヨーロッパ各国を転戦するGT3カテゴリーの最高峰のひとつ、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパの2020年シーズン第4戦が9月12~13日、フランスのマニクール・サーキットで行われ、HRT(ハウプト・レーシング・チーム)の4号車メルセデスAMG GT3(ルカ・ストルツ/マーロ・エンゲル組)が13日のレース1ウイナーに。翌日実施のレース2では、サンテロック・レーシングの26号車アウディR8 LMS(スティーブン・パレット/シモン・ガシェ組)が勝利を飾った。ベルジャン・アウディクラブ・チームWRTから同シリーズに参戦している富田竜一郎(31号車アウディR8 LMS)はレース1を5位、レース2を6位で終えている。

 新型コロナウイルスの影響でシーズンカレンダーが大きく変更された2020年シーズンのGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ。先週、第3戦ニュルブルクリンク6時間を終えたシリーズは、9月の連戦となる第4戦マニクールを迎えた。

 今戦はシリーズのなかで分かれるスプリントカップとエンデュランスの前者で、日本から参戦している富田は、このスプリント戦において“強豪”チームWRTのアウディをドライブしている。
 
 その富田にとって今回は、デビュー戦でいきなりのポディウム獲得を果たした第2戦ミサノ以来のレースとなったが、僚友ケルビン・バン・デル・リンデとシェアする31号車アウディは、フリープラクティスで7番手タイムを記録する上々の立ち上がりをみせる。
 
 10番手で終えたプレ予選を経て迎えた予選Q1は富田がアタックを担当。上位での予選通過が期待されたものの、アタック中にミスがあり順位は13番手と振るわず。ナイトレースとなったレース1には6列目から挑むこととなった。

マニクールでのレース1 スタート前グリッド
マニクールでのレース1 スタート前グリッド

 
 迎えた決勝レース1、富田が前半スティントを担当した31号車アウディは順調にスタートを切ったが、オープニングラップのヘアピンでマルチクラッシュが発生。富田はこれを辛くも回避するも、順位を15番手まで落としてしまう。
 
 しかし31号車アウディはその後、次々に先行車を交していき、2コーナーでスタックした車両を回収するためにフルコールイエローが出されたスタート18分後までに、12番手までポジションを回復。富田の追い上げはリスタート後も続き、最終的には10番手でチームメイトにバトンを繋いでいる。

 後半担当のバン・デル・リンデも富田の力走に応えるように追い上げをみせ、前を走るライバルを1台、2台と攻略していく。最終的には3位を争うグループのなかで6番手でチェッカーを受けた。なおレース後、5番手でフィニッシュしたサンテロック・レーシングの25号車アウディR8 LMSに20秒のタイム加算ペナルティが出たことで、31号車は5位に繰り上がっている。

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