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投稿日: 2017.09.24 21:06
更新日: 2017.09.24 21:12

多発したスタート失敗の背景、燃費走行組の苦労……スーパーフォーミュラSUGOのレース事情まとめ

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スーパーフォーミュラ | 多発したスタート失敗の背景、燃費走行組の苦労……スーパーフォーミュラSUGOのレース事情まとめ

 見事に優勝を果たした関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)の陰で、さまざまなトラブルやアクシデントに見舞われてしまったドライバーたち。特に今回のSUGOではスタートを失敗したドライバーが多く、そして燃費走行で苦労する姿が目立った。その背景をレース後、当人、そして関係者に聞いた。

●ニック・キャシディ(KONDO RACING) 予選PP/決勝19位

 スーパーフォーミュラで自身初のポールポジションを獲得し、KONDO RACING初優勝の可能性が見えたがスタートを失敗し、夢は幻に。

「今日はフリー走行の時点から電気系のトラブルがあって、フリー走行でのスタート練習でも3回もストップしていたんだ。決勝でも、クラッチを離してもクルマはすぐに動いてくれなかった」と、キャシディ。しかもその後、グリッド上での作業違反があったためドライブスルーペナルティを受けるという、まさに泣きっ面に蜂の状態でSUGOを終えてしまった。

●石浦宏明(P.MU/CERUMO · INGING) 予選8番手/決勝6位

 8番グリッドからスタートで失敗して12番手まで後退。そこから着々を順位を上げて66周目にはファステストタイムをマークする速さをみせて6位フィニッシュも、スタート失敗が悔やまれる。

「クラッチパドルを離したのにクルマがまったく動かず、1秒くらいしたらそれまで何もしていないのに動き出しました。『なんだこれ!?』みたいな状態でタイムラグがあって、出遅れてしまいました。たまに出る症状なのですが原因は分かっていません。クルマ的には勝てるパフォーマンスがあったので、スタートと戦略がかみ合えば表彰台に行けたと思いますが、うまくかみ合いませんでした。タイトル争いはもともと2レース制の鈴鹿が勝負になると思っていたので、2レースともいい結果を出さないとタイトルは獲れないと思っています。(ピエール)ガスリー選手も鈴鹿は速いですし、このSUGOを見ても実力はやっぱりすごいと思います。でも、今年来たばかりのドライバーに簡単にタイトルを獲られると日本のレベルが疑われるので、負けるわけにはいきません」

●山本尚貴(TEAM MUGEN)予選16番手/決勝18位

 16番手グリッドから無給油ノーピット作戦を決行するも、残り2周でガス欠リタイア。

「ラスト3〜4周くらいでちょっとエンジンパワーが落ちて、ただ、僕はこのクルマでガス欠の経験がないのでどんな症状になるのか分かっていなくて、もっとストンとパワーが落ちるものだと思っていたら、意外とスピードが遅いながらも走れていて、ガス欠なのかがはっきりとはわかっていませんでした。後半、燃料が厳しいのはわかっていましたが最後にピットに入ってもポジション的にしょうがないので、最後にセーフティカーが出る可能性もあるのでその可能性に懸けました。最後は最終コーナー手前でエンジンが止まりました。この週末は厳しい展開になりましたが、レースではセットアップを変えて、燃費走行のわりにペースもよかったので、いい手応えが得ることができました」


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