レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

投稿日: 2021.05.20 14:47
更新日: 2021.05.20 14:56

宮田莉朋が踏み出した大きな一歩と手応え「赤旗がなければトップまで追い上げる自信があった」

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーフォーミュラ | 宮田莉朋が踏み出した大きな一歩と手応え「赤旗がなければトップまで追い上げる自信があった」

 5月15~16日に大分県のオートポリスで開催された2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権の第3戦。雨と霧に包まれ、あいにくの天候となってしまったレースウイークだが、予選と決勝を通して速さを見せたのがKuo VANTELIN TEAM TOM’Sの2台だ。

 決勝レースでは、中嶋一貴の代役として36号車のステアリングを握ったジュリアーノ・アレジが初優勝を飾ったが、予選2番手につけた37号車の宮田莉朋はスタートで出遅れてしまい、その後4位まで追い上げを見せるもレースは悪天候のため赤旗終了となってしまった。レース直後、そんな宮田にスタート時の状況やレース内容、次戦への意気込みを聞いた。

 ウエットコンディションのなか、スタンディングスタートで迎えた第3戦決勝のレーススタート。2番グリッドにつける宮田は、シグナルブラックアウト後、わずかに出遅れてしまい、3番グリッドの阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)にかわされてしまった。

「いつもの問題点を改善した上でスタートに臨んだつもりが、またそれがダメでした」とレースのスタートを振り返る宮田。

「クラッチのバイトポイント(クラッチが繋がるタイミング)が全然定まっていなくて、今回に関しては僕もようやく理解した上で準備を進めて臨んだのですが、それもうまくいきませんでした。ですが、次戦に向けての改善策は見つかっている状態なので、次戦の第4戦スポーツランドSUGOでそれを試していこうかなと思っています」

 宮田の横には関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)も迫ってきており、1コーナーへの進入に向けてアウト側のポジションをキープする宮田だったが、その後のブレーキングで止まりきれずにコースアウトを喫してしまう。

「1コーナーのブレーキングはアウト側のほうが有利だとわかっていました。ですが、ちょっと(関口選手に)追い抜かれそうな部分もありましたし、前の阪口選手もブレーキを手前で始めていたのでチャレンジしていったのですが、やっぱりちょっと止まりきれずで外にはらんでしまいました。あのシーンは、僕のトライしたことが悪い方向にいってしまったので、それは本当にチームに申し訳ないと思っています」

 そのコースアウトの影響から8番手まで順位を落としてしまった宮田。レースは1コーナーでのアクシデントによって、早くも1周目からセーフティカーが導入される展開となり、5周目にレース再開となった。

 宮田はその再スタートで、前を走行する大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)と、2番手を走行しながらも最終コーナーでコースアウトしてしまいペースの鈍った関口を、先ほどは止まりきれなかった1コーナーアウトから豪快に2台まとめてのオーバーテイクに成功する。

「再スタートしてすぐ、セーフティカー明けで2台抜きができました。その後も毎周順位を上げることができたので、スタートでミスさえしなければトップ争いができたかもしれないし、逆に赤旗がなければトップまで追い上げる自信もありました」とレースを振り返る宮田。

 そんな自信ある言葉どおりに、宮田は再び翌周の1コーナーで5番手を走行する塚越広大(ThreeBond Drago CORSE)をかわすと、9周目には4番手の大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)の背後に迫り、ヘアピンでインをついてオーバーテイクに成功。これで4番手までポジションを回復する。

決勝レーススタート直後の1コーナーでコースアウトを喫した宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
決勝レーススタート直後の1コーナーでコースアウトを喫した宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)

■次のページへ:「得たモノがものすごく多かった」オートポリス


関連のニュース

スーパーフォーミュラ 関連ドライバー

スーパーフォーミュラ 関連チーム