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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.05.26 19:31
更新日: 2019.05.26 20:02

今季初のドライレースは想定外のアクシデント連発。auとKeePerのトムスがワン・ツー&レクサスが表彰台を独占【GT500決勝】

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スーパーGT | 今季初のドライレースは想定外のアクシデント連発。auとKeePerのトムスがワン・ツー&レクサスが表彰台を独占【GT500決勝】

 200Rでバックマーカーをアウトからかわそうとした中嶋大祐だったが、その際に輪荷重が高まったか左リヤタイヤが悲鳴を上げバースト。なんとかマシンを手なづけコントロールを維持したものの、そのままピットへ向かいレースからは脱落となってしまう。

 時計は16時を回り、レースは残り10周の時点でau TOM’S LC500、WAKO’S 4CR LC500、KeePer TOM’S LC500のトップ3が5秒圏内で精神戦を展開。

 ARTA NSX-GT、RAYBRIG NSX-GTはその10秒ほど後方を追う形となっていたが、43周目のデグナーでのバトルでカルソニック IMPUL GT-R、ZENT CERUMO LC500にかわされた際、5番手ジェンソン・バトンのデグナーひとつめの先で飛び出したGT300マシンがコースに戻ってくる際にRAYBRIGの左フロントにGT300のマシンがヒットしてダメージを受け、タイヤがバーストしてしまいスローダウン。ここで昨年チャンピオンもポイント圏外へ去ることに。

 すると45周目には首位のau関口雄飛が徐々にマージンを築き始め、残り5周の時点で2番手WAKO’S大嶋に対し5秒421のギャップを確保。

 するとGT300クラスの集団に遭遇した隙を突き、3番手KeePerキャシディが2コーナー立ち上がりからS字までのわずかな距離、そして狭いコース幅区間で30号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTを間に挟む3ワイドの荒技でWAKO’S大嶋を出し抜き再び2番手を奪還。48周目にしてついにトムスがワン・ツー・フォーメーションを取り戻す。

 するとファイナルラップに入ったところで5番手争いを展開していたカルソニック、佐々木大樹のGT-RがGT300との接触でダメージを受けた影響でホームストレート上で力なくスローダウン。バトルを展開中だったDENSO KOBELCO SARD LC500にかわされるばかりか、ピットロード出口にマシンを寄せ無情にも1周を残してレースを終えてしまう。

 そのまま16時27分に300kmのチェッカーを迎え、トムスが1999年以来のフロントロウ独占からのワン・ツー・フィニッシュ。最後の表彰台となる3位にもWAKO’S 4CR LC500が入り、レクサスが復活を証明するポディウム独占のリザルトとなった。

「スタートからクルマの感触は良くて、早めにマージンを作って楽をしたいと思っていたんですが、セーフティカーなどの波乱がありながら思惑どおりのレースができたと思います」と中嶋一貴が語れば、バトンを受けた直後はタイヤの発動に苦しんだ関口も「本当に苦しかったけど、300が絡んで後続が途切れたところでプッシュして、そこからペースが戻ってきてくれて良かった」と、2週連続優勝に安堵の表情。

 一方のホンダ勢はARTA NSX-GTが4位に入るも残るはトップ10圏外、ニッサンGT-R勢は相次ぐトラブルでリアライズコーポレーション ADVAN GT-Rの8位が最上位と、厳しい結果となった。

 初のドライ路面直接対決を終え中盤戦に突入するスーパーGTの2019年シーズン。次戦は海を渡った灼熱タイ・ブリーラムでの第4戦。レクサス独走か、ホンダ、ニッサンの意地が見られるか、シリーズの行方を左右する分岐点になりそうだ。


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