車両重量1250kg、BoP重量60kg、速度抑制策の追加重量38kg、サクセスウエイト54kg、計1402kgという“重量級”の車両重量ながら、2024スーパーGT第3戦『SUZUKA GT 3Hours RACE』で2位表彰台を獲得したmuta Racing GR86 GT。装着するブリヂストンタイヤの性能も、その活躍に一役買っているようだが、さまざまな組み立てが結果に結びついた一戦だった。

「僕たちは、サクセスウエイトよりもBoP(性能調整/スーパーGTでは参加条件)重量のほうが重いという、とんちんかんな状態になってしまっています。鈴鹿に関して言うと、1カ月前のテスト(GTエントラント協会主催の専有テスト)のときから、第3戦を想定したセットアップを試していました」と語るのは、muta Racing INGINGの渡邊信太郎エンジニア。

 今回の第3戦では同じブリヂストンを履くapr LC500h GTとGreen Brave GR Supra GTの2台が、最初のピットストップでタイヤ無交換、二度目のピットストップでタイヤ交換を行ったのに対し、muta Racing GR86 GTは最初のピットストップでタイヤを交換し、二度目のピットストップで無交換と、戦略が分かれた。

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