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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.04.02 06:30
更新日: 2021.04.02 10:50

シルビア対MR2、1999年JGTCの土屋親子GT300対決に投入された秘密兵器

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スーパーGT | シルビア対MR2、1999年JGTCの土屋親子GT300対決に投入された秘密兵器

『GT300クラスは、スタートはクラスポールのNo.15 ザナヴィARTAシルビア(土屋武士)がレースをリードするものの、No.26 STPアドバンタイサンGT3R(シュワガー)が予選4位から猛烈な追い上げを見せて、7周目でNo.15 からトップを奪う。この後、No.26はピットイン(ドライバーは松田秀士に交代)時にも、トップをまったく譲ることなくレースをリードして、今季2勝目を挙げた』

『一方、シリーズタイトル争いは、激烈をきわめた。わずか1ポイントのリードでこのレースを迎えたNo.15 はトップこそNo.26 に譲ったが、ピットインまでは2番手をキープ。ライバルのNo.25 モモコルセ・アペックスMR2(新田守男)とNo.19 ウエッズスポーツセリカ(織戸学)は、その後方で互いに激しくバトルを展開しため、No.15との差が差は開き、チャンピオンに再接近したかに見えた。だが、No.15はピットイン後(井出有治に交代)にブレーキ系にトラブルが発生、順位を徐々に落としていった』

『これに代わって、No.25(高木真一)が2位に浮上。直後にNo.19(原貴彦)が付けるものの、ポイント差からNo.19に抜かれても3位ならチャンピオンを決められるNo.25は競り合いを避け、あっさりとNo.19を先行させる。終盤、No.25のタイヤに振動が生じるなど見えないアクシデントがあったものの、なんとかこのままゴールを迎え、No.25 新田守男のドライバーズタイトルが決定した』

 当時は最終戦も含めてウエイトハンデを搭載してのレースだったことを考えあわせると、FASの恩恵があって3位入賞で連覇が達成できたのか、それともそれがなくてもザナヴィARTAシルビアの失速によって連覇できたのか、今となっては検証しようもない。

 しかし、リスク覚悟でのぶっつけ本番での“タマ”投入は、勝負に執念をみせる春雄代表らしいエピソードだ。また当時はGT500からGT300へとエンジンパーツや空力パーツなどの流用が可能な場合も少なくなく、ファンの目にもわかりやすい技術競争がGT300にもみられたことを思い出させるエピソードでもある。土屋親子でGT300タイトルを手にしたのは2016年。ここから17年待つことになる。

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※訂正:記事掲載時のタイトルで、「1999年」とするところを「1992年」と誤った記載をしておりましたため、修正いたしました。ご迷惑をおかけし大変申し訳ありませんでした。


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