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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.08.08 19:42

スバル/STI 2022スーパーGT第4戦富士 決勝レポート

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スーパーGT | スバル/STI 2022スーパーGT第4戦富士 決勝レポート

予選順位:2位
決勝順位:2位
Team Ranking:2位
Driver Ranking:2位

2022.08.07 – SUPER GT第4戦 富士スピードウェイ・決勝

61号車SUBARU BRZ GT300、今季初優勝

 8月7日(日)、富士スピードウェイでは2022年SUPER GT第4戦富士100 Lapレースの決勝レースが行われ、61号車SUBARU BRZ GT300は、手に汗握るバトルを制してGT300クラス優勝。朝から晴れて気温が上がった富士スピードウェイに集まったSUBARUファンは大いに盛り上がりました。

 ドライバーの山内英輝は、このレースでSUPER GTレース100戦目を迎えました。2008年8月の第6戦鈴鹿1000kmでデビューし、2015年からはSUBARUチームのレギュラードライバーに定着。今年は、SUBARUドライバーとして8年目のシーズンとなり、開幕から2戦連続ポールポジションを獲得するなど、名実ともにSUBARUを代表するドライバーに成長しています。今回も前日の公式予選では、トップタイムに0.017秒差の2位となり、クラスフロントロウのスタート位置を確保しています。

 決勝レースを前に午後12時30分から20分間のウォームアップ走行が行われ、一旦ピットに戻った各車がスターティンググリッドに向かおうとしている際に、富士スピードウェイ上空には雨雲が差し掛かり、ホームストレートの路面を濡らしました。しかし、各チームがグリッドにつき、選手紹介が始まる頃には雨は上がり、再び青空が見えるように。ウェットタイヤを準備していたチームもスリックのまま、スタートを待つばかりとなりました。この時点での気温は26度、路面温度は31度でした。

 午後2時、GT500 15台、GT300 26台のレースカーが静岡県警の白バイ先導によるパレードラップを開始。続く2周のフォーメーションラップを経て、各車一斉に加速し決勝レースがスタートしました。一周フォーメーションラップが追加されたため、100周の決勝レースは99周に短縮されることになります。山内が駆る61号車は、スタート直後は2位のポジションを守りましたが、5周目の最終コーナーで背後に迫る4号車に先行を許し、序盤は3位を走行しました。

 その後首位を走る65号車がマシントラブルで脱落したものの、後続の10号車に追いつかれて再び3位となり、25周目に山内はピットイン。交代した井口卓人は一時的に13位まで順位を落としましたが、他の車両のピットインが終了した時点では、再び3位を取り戻しています。

 61号車は62周目にピットインして、井口は最終ランナーの山内にバトンを渡しました。その後、大量リードを築いていた4号車が首位の位置に戻した途端、タイヤパンクチャーでピットイン。その後は、11号車と61号車BRZ GT300との一騎討ちとなりました。

 山内は4秒近かった差をジリジリと詰め、追いついてからは何度か最終コーナーや第1コーナーで仕掛けますが、瞬発パワーで勝る11号車はその都度抜き返し、一進一退を繰り返しました。転機は85周目の最終コーナーでした。再び首位に返り咲いた61号車がリードしたまま第1コーナーに進入。その後は11号車の追従を振り切ることに成功。91周目のチェッカーフラッグをトップでくぐり抜けてGT300クラス優勝を掴み取り、山内自身の記念すべきSUPER GT 100戦目を最高の結果で締めくくりました。

山内英輝

「見ているみなさんは楽しかったと思いますが、僕はもう一杯いっぱいでした。それでもクルマのパフォーマンスが非常に良かったので、いけると思っていました。走りながら(11号車とのバトルは)どこで仕掛けるかのプランを組み立てていました。ピットからもまだ12周あるよと聞いていたので、落ち着けという意味だと思って、そのチャンスが来た時に思い通りの走りが出来ました。本当に良い1日になりました」

井口卓人

「最後の山内選手の走りがすごかったですね。インターバルの間にクルマのパフォーマンスとそれにマッチしたタイヤを見つけられていたので、今日の僕のスティントの時も自信を持って走れました。コンスタントにラップタイムを落とさず走れることがわかったので、最後の山内選手のスティントでもそのタイヤを使っています。すごく良いペースで走れるタイヤを得られて、今後のレースに向けてとても前向きな気分です」

小澤総監督

「65号車、4号車が速くて追いつけないな、とは思っていたのですが、やはり長いレースは何が起こるかわからないものです。とはいえ、最後まで良いペースで走り切れるクルマ作りを目指してきたので、今回は全てが噛み合い良いレースができました。しかし、最後の山内はアドレナリン出まくりで、信じられないような走りを見せてくれました。今後は簡単に勝たせてくれなくなるとは思いますが、それを乗り越えていくのが我々の仕事です。今後も応援をよろしくお願いします」


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