ENEOS スーパー耐久シリーズ2023第2戦『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』の開催が、いよいよ今週末となる5月26〜28日に迫ってきた。舞台となる静岡県の富士スピードウェイでは、大会期間中はレース以外でも、多くのイベントが行われる予定だ。今回は富士24時間期間中で行われるイベント情報や、プロカメラマンが語る“夜間撮影のポイント“を紹介する。
■富士24時間ではクルマ好きのみならず家族で楽しめるイベント満載
2018年にスーパー耐久シリーズの一戦として、実に50年ぶりの復活を遂げた富士24時間は、2023年の開催で6回目を迎え、近年はレース中に多くのイベントが行われ、モータースポーツファンのみならず家族連れでも楽しむことができるレースになってきた。
すでに今年の富士24時間では富士スピードウェイとウルトラセブンがコラボレーションしたイベントやグッズ販売が行われることも注目を集めているが、大会期間中にはそのほかにも数多くのイベントが行われる。まず紹介するのは『FSWスカイクルーズ(遊覧ヘリ)』。こちらは昨年の同大会でも好評で、ヘリコプターに乗って普段は見ることのできない上空からレースを楽しむことができるというもの。気軽に参加できる“お試しコース”から、長時間の“富士山1周コース”まで用意されているので、自身の気分に合わせて参加可能だ。
ヘリコプターに乗ることは少しためらうという方には、27日の18〜22時に行われる熱気球の係留飛行がオススメだ。この係留飛行とは、熱気球とアンカーを4本のロープでつなぎ、地上から最大15メートルの高さを上下する飛行方法となり、気軽に熱気球を体験することができるうえ、レースが行われている富士スピードウェイのホームストレートと第3セクターを見渡すことができ、夜の幻想的な風景を空から楽しむことができる。
さらに夜間走行中には、グランドスタンド裏のイベント広場で1夜限りの野外映画館『スピードウェイシネマ Supported by TOYOTA』が今年も開催される。ウルトラセブンとコラボする2023年の上映作品は『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』と『ウルトラセブン』第28話『700キロを突っ走れ!』の2本立てだ。ちなみに映画は、水素で走る燃料電池車『トヨタ・ミライ』から給電して上映される。
国内唯一の24時間レースということで『富士24時間はお酒を飲みながらレースを楽しみたい』というファンも多いはず。富士スピードウェイではそんな声に応えるべく、レストラン『CRANE Garden(クレインガーデン)』では、27日は24時まで営業を行い、夜限定メニューやアルコールメニューを用意。そして、イベント広場には移動型クラフトビール販売のほか、24時間レースの夜をゆったりと満喫できる“屋台村”が軒を連ねる。
また24時間レースのもうひとつの楽しみといえばバーベキューだろう。富士24時間では来場者の多くがテントを張ってサーキットキャンプを行うことが予想されるが、そんな“サーキットキャンパー”が多く集うのが第3セクターのダンロップコーナー周辺。その付近となるP16A駐車場では『手ぶらでBBQ in FSW』をオープンする。炭起こしや食材の準備などは専任のスタッフが行うので、気楽にレースを見ながらバーベキューを楽しむことができる。こちらは予約制となるので詳細は公式ホームページをチェックしてほしい。さらに隣接するP16B駐車場にはイベントエリア『CHILL OUT BASE』が用意され、飲食出展はもちろん、サウナ体験やシルクスクリーン体験、DJブースなど、朝から夜まで楽しめるコンテンツが多く用意される。
そして“富士24時間名物”とも言えるのが恒例の打ち上げ花火だ。今年も決勝レース中となる27日の19時45分からの打ち上げが予定されており、一眼レフを持ったカメラマンに限らず、スマホで記念撮影をしたいファンにとっては“夜間走行中のマシンと花火”という構図を撮影できるまたとないチャンスになっている。
しかし、いざ夜間走行中に写真撮影を行った際、ピントも合わず暗くボケた写真になっていた経験はないだろうか。そんなアマチュアカメラマンの悩みを、日本レース写真家協会(JRPA)会員で、スーパー耐久シリーズのみならずスーパーGT、全日本スーパーフォーミュラ選手権を長年撮影しているフォトグラファー、小笠原貴士氏がズバリ解決する。