IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)第6戦は7月2日、ニューヨーク州のワトキンスグレンで6時間レースが行われた。GTDクラスに2台のアキュラNSX GT3を投入するマイケル・シャンク・レーシング(MSR)は、93号車NSX(アンディ・ラリー/キャサリン・レッグ)がポール・トゥ・ウインを達成。僚友86号車NSX(ジェフ・シーガル/オッズ・ネグリJr.)は2番手走行中にアクシデントに見舞われレースを終えた。
6月4日に開催された第5戦デトロイトにおいて、アキュラNSX GT3に初めての優勝をもたらしたMSR。チームは7月4日のアメリカ独立記念日にあわせ、マシンのカラーリングを大幅に変更して第6戦に臨んだ。
約1カ月の間隔を置いて行われた第6戦の舞台であるグレンは、シリーズ中もっともスピードレンジが高いサーキットのひとつであり、市街地サーキットのデトロイトとはコースのキャラクターが大きく異なっている。
そんななか、93号車NSXと86号車NSXの2台は予選から速さをみせ、ラリーの駆る93号車NSXがGTDクラスポールポジションを獲得。シーガルの86号車NSXもクラス4番手につけた。
迎えた決勝、ポールポジションからスタートした93号車NSXのラリーは、1スティント目終了までに後続に対して約4秒のギャップを作りレースを有利に進めていく。レース中盤にフルコース・イエロー(FCY)が相次ぐなかでも、チームが最適なストラテジーを採ったこと、レッグの3スティント連続走行などが功を奏し、93号車NSXはクラス首位をキープ。
また、4番手からスタートした86号車NSXも難しいレース展開のなかクラス上位を走行し、レース折り返しとなる3時間経過後には93号車NSXに次ぐ2番手に浮上した。
レース後半、93号車NSXを駆るレッグと86号車NSXのネグリJr.は約2時間にわたってワン・ツーを形成。その後、それぞれのチームメイトにマシンを託していく。