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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.01.24 12:54

直前にBoP緩和を受けるも戦えなかったコルベット。予選レースは「ビッグテスト」だったと明かす/デイトナ24時間

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ル・マン/WEC | 直前にBoP緩和を受けるも戦えなかったコルベット。予選レースは「ビッグテスト」だったと明かす/デイトナ24時間

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に新設されたGTDプロクラスに、コルベット・レーシングの4号車シボレー・コルベットC8.R GTDで参戦しているトミー・ミルナーは、1月23日に行われたデイトナ24時間・予選レースでのペースにチームが「興奮できなかった」と述べ、彼らが「困難な戦い」に直面していると表明した。

 デイトナ24時間の決勝グリッドを決する予選レース前日の土曜午後になって、コルベットの2台はBoP(性能調整)の変更を受け、当初発表されていたBoPから性能向上が図られていた。その内容は、エアリストリクター径の1.5mm拡大と、燃料タンク容量の3リッター増加というもの。

 しかし、これらの緩和措置にも関わらず、日曜日の予選レースで2台のコルベットC8.R GTDはクラス13台中、8位と9位に終わっていた。

 100分の予選レース中、4号車コルベットでミルナーとコンビを組むマルコ・ソーレンセンがマークしたベストラップは1分47秒430。これは、クラス内のファステストラップを記録したKCMG2号車ポルシェ911 GT3 Rのパトリック・ピレから1秒以上遅いものだった。

 コルベット・レーシングの声明によれば、この結果はGTE仕様をモディファイしてGTDプロに参入することが許された2021年GTLM王者にとって、「困難な戦い」であることを示したという。

 GTE仕様からGTD(GT3)仕様へのコンバートには、重量の追加、パワーの削減、空力コンフィギュレーション変更によるより高いレベルのドラッグ、そしてチームが現在把握に努めているミシュランのカスタマー・タイヤへの変更などが含まれる。

 GTLMではコンフィデンシャル(専用開発)仕様だったミシュランのタイヤは、GTDプロではGT3のレースで広く使われているS9Mスペックが使用される。

「僕らが自分たちの根本的なペースに興奮していないことは明白だ」とミルナーは語っている。

「タイヤに関することなど、学ぶことはまだたくさんある。それらの経験は、レースに役立つだろう」

「今日はドライバーとして、よりタイヤを知ることができたし、他のGTDとの相互関係ついても学ぶことができて良かった。この点については、たぶん予想どおりに行ったと思う」

「もちろん、当初の計画は僕らができる限り多くのことを学ぶことだった」

「僕の観点からすると、他のクルマが速い場所とそうでない場所を学んだし、また彼らがどんなレースをするのかも……それはこの24時間レースでは大きな比重を占める。(GTDプロとGTDを合わせ)35台が自分たちと同じようなペースでレースをするんだからね」

「そういう観点でいえば、今日の予選レースは収穫だった。クルマは壊れていないし、トラブルにも巻き込まれなかった。エンジニアが知恵を絞り、このコルベットをできるだけ速くするためのレースデータはたくさん手にできた」

■次のページへ:他チームは経験を持つカスタマータイヤ。追いつくための“テスト”

予選レース中、ピット作業を行う3号車シボレー・コルベットC8.R GTD
予選レース中、ピット作業を行う3号車シボレー・コルベットC8.R GTD

この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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