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スーパーGTニュース

投稿日: 2012.08.22 00:00
更新日: 2018.02.16 10:53

Verity BOMEX ランボ RG3、SGT鈴鹿はリタイア


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2012 SUPER GT SERIES ROUND5 41ST INTERNATIONAL POKKA 1000KM
2012 スーパーGT シリーズ第5 戦
第41 回インターナショナル ポッカ 1000km(鈴⿅サーキット・三重県)
距離:5.807km×173 周(1004.611km)
予選:8 月18 日(土)晴れ・観衆:25,000 人(主催者発表)
決勝:8 月19 日(日)晴れ・観衆:35,500 人(主催者発表)

山下潤一郎/松田秀士組(JLOC)
マシントラブルでリタイア

山下潤一郎(やました じゅんいちろう/42 歳)と松田秀士(まつだ ひでし/57 歳)のふたりは、国内最高峰のGT カーレース「SUPER GT」のGT300 クラスに、2012 年シーズンより「#86 Verity BOMEX ランボRG3⾞両(GALLARDO RG3)」で参戦しています。過去2 戦はエンジントラブルに悩まされて本来の⼒を発揮できませんでしたが、それでもスポーツランドSUGO で開催されたシリーズ第4 戦では15 位完走を遂げました。迎えた第5 戦は1000km という⻑距離レース。予選では24 番⼿に留まりましたが、決勝では⼀時14 番⼿まで順位を上げました。しかし、レース中盤の89 周目に突入した直後マシントラブルが発⽣。残念ながらリタイアとなりました。

■8 月18 日:公式練習〜予選
公式練習/25 番⼿ 2 分09 秒369(松田秀士)
予選 /24 番⼿
Q1:24 番⼿・2 分08 秒326(松田秀士)、Q2: ― 、Q3: ―
午前中の公式練習ではまず松⽥がステアリングを握り、選択したタイヤをチェックするとともに、鈴⿅サーキットのコース特性に合わせたマシンセットアップを施しました。しかし満足ゆく水準には達せず、スポーツランドSUGO のセットアップに戻して鈴⿅用の味付けを加えました。その後ステアリングを受け継いだ⼭下は、決勝の燃費データ収集を主目的として走⾏、午後の予選に臨みました。Q1 は松⽥がタイムアタックを担当しましたがマシンは速さを発揮できず、残念ながらQ2 進出を果たせませんでした。

■8 月19 日:フリー走⾏〜決勝
フリー走⾏/22 番⼿ 2 分23 秒533(山下潤一郎)
決勝/リタイア 88 周・3 時間24 分46 秒364

現時点で⼀周のスピードでは敵わない#86 Verity BOMEX ランボRG3 で、いかにライバルに対抗するか? これが第5 戦でドライバーに課された使命でした。そこで⼭下/松⽥組はライバルよりもピットストップを1 回少なくする作戦を採用。1000km の⻑丁場でレース展開は波乱必至、チェッカードフラッグを受けるまで走りきってライバルの脱落を待とうというものです。スタートを担当した松⽥はいきなりエンジンの不調に⾒舞われますが、症状が治まると2 分11〜12 秒台とまずまずのペースで走り続け、じわじわとポジションアップ。⼭下とドライバー交代を⾏う1 回目のピットストップの段階では14 番⼿へと浮上しました。ステアリングを受け継いだ⼭下は、大きな事故でセーフティカー(SC)導入/再スタートという事態にも慌てることなく、タイヤと燃料をセーブしながら作戦を遂⾏します。2 回目のピットストップで再びドライバー交代となり、ステアリングを受け継いだ松⽥は2分10〜11 秒台へとペースを上げました。ところが16 番⼿を走⾏中の89 周目、グランドスタンドを埋める大観衆の目前で#86 Verity BOMEX ランボRG3 はストップ。マシントラブルに⾒舞われて、完走を果たせませんでした。

■山下潤一郎のコメント
「シーズンも折り返しまで来ましたが、ここまでの完走率が低くセットアップのデータがあまりにも少ない。⼿探り状態でプログラムの進⾏は遅いものの、少しずつ良い⽅向へ確実に前進しています。全体から⾒れば速くはありませんが、練習走⾏の走り初めから予選に向けては、松⽥さんのセットアップで大きくタイムも伸ばせました。決勝へ向けては、⼀周の時計があまりよくないので、燃費を稼ぎながら1 回のスティントをなるべく引っ張り、ピットストップでのロスタイムを減らす作戦としました。途中、僕がドライブしていたときに6 速ギアへシフトアップしにくくなる症状が発⽣しましたが、それ以外は特段の問題もなく、さらに順位を上げられると思っていました。また、SC 導入がなければもう少し自分のペースも上げられていたと思います。いつものレースよりは⻑く走れましたが、やはり完走はしたかった。トラブルは残念です」

■松田秀士のコメント
「練習走⾏から予選にかけて⼿を尽くした結果、セットアップの⽅向性は確実に⾒えてきています。しかし、それを結果につなげるにはやはり時間が足りません。たしかに徐々にタイムアップしているのですが、思い描く水準には届いていません。いまのクルマで予選に臨んでも速いタイムは出ませんが、決勝を戦ううえで現状のハンドリングは悪くない。決勝ではレース序盤、エンジンがなぜか吹けず集団からは置いていかれましたが、それが解消するとけっこうなペースで走れました。マシンの調⼦も意外に良くて、これならシングルフィニッシュだって可能なんじゃないかと、すごく楽しく走れていました。身体もぜんぜん問題なかったし、燃費もタイヤも作戦どおりでした。ところがいきなりものすごい振動と異⾳に⾒舞われて……。おそらくはミッションでしょう。良い感じで走れていただけに、トラブルによるリタイアは少し悲しいな」


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