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スーパーGTニュース

投稿日: 2012.10.31 00:00
更新日: 2018.02.16 12:24

ニッサン柿元総監督「来年もGT-Rの開発に注力」


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2012年10月28日

日産自動車株式会社
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社

S Road REITO MOLA GT-R、追い上げて僅差の2位表彰台
— SUPER GT 2012第8戦レースレポート —

10月28日 ツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡)

 本年のSUPER GT公式戦最終ラウンド「MOTEGI GT 250km」は、10月28日(土)にツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)で決勝レースが行われ、予選7位からスタートした#1 S Road REITO MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)が追い上げのレースを見せ、2位でレースを終えました。

 レース日の午前中から降り出した雨により、午後2時の決勝レースはウェットコンディションでスタートを迎えました。前回オートポリス戦で2年連続のチャンピオンを決めている#1 MOLA GT-Rは、クインタレッリがスタートドライバーをつとめ、セーフティカー(SC)による2周のSCラップののちスタートの周に5位に上がると、9周目には2位にまでポジションを上げました。雨は時に強く、水しぶきで前が見えなくなることもあり、雨脚が弱まると霧が視界を遮ることもありました。レースをリードしたのは#38 レクサスSC430で、序盤から後続を引き離しにかかりましたが、#1 GT-Rは独走を許さず、柳田にドライバー交代した後半にはその差をじりじりと詰めていきます。終盤には、その差を1秒以内に縮め、逆転のチャンスをうかがいます。しかし、チャンピオンを争った#38 SC430も全力で逃げ切りを図り、柳田は最終ラップまで激しく追い上げましたが、0.138秒差の2位でフィニッシュすることになりました。ドライバーの柳田は、「諦めずに38号車を追い続けましたが、立川さんも隙を見せることがなく、ミスもなかったので、正直チャンスがつかみきれなくて悔しいです」とコメントしました。一方、クインタレッリは、「今年は、シーズン序盤に苦しみましたけど、中盤以降流れに乗れて良い結果が出せました。二年連続チャンピオンは、とっても嬉しいです。今日は雨の中、たくさんのファンの方々に応援していただき、ありがとうございました。JAFカップでも良い走りができるよう頑張りますので、よろしくお願いします」と語りました。

 予選3位からレースをスタートした#23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ミハエル・クルム)は、予選3位からクルムがスタートした後すぐに2位に上がり、ポジションを固めるかに見えましたが、そののち後続に詰め寄られ、順位を落としてしまいました。流れを変えるために早めにピットインし本山に交代したのちは、ペースを維持して周回し、6位入賞を果たしました。

 この週末を通して攻めの姿勢を見せ、セッションごとに好タイムを記録していた#12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、予選8位から松田がレースをスタート。6位で序盤を周回中に勢い余ってコースオフし、タイムロスしてしまいます。その後10位まで挽回してピットインし、オリベイラに交代しました。後半を受け持ったオリベイラのスティントは、チャレンジをしかける場面も少なく、淡々と周回を重ねて53周目のチェッカーフラッグを10位で受けました。15位スタートの#24 D'station ADVAN GT-R(安田裕信/ビヨン・ビルドハイム)は、最後尾スタートながら前半はビルドハイムが我慢の走りで周回を重ねました。安田に交代したのちは、上位車がスピンやコースアウトなどで混乱する中、それらに巻き込まれることなくペースを守り、11位でレースを終えました。

 GT300クラスにエントリーしている#3 S Road NDDP GT-R(関口雄飛/千代勝正)は、関口がレースをスタートし、予選6位からの追い上げを図りました。なかなか浮上のチャンスが訪れなかったものの、途中後方からポジションを上げてくる#66 アストンマーチンとの攻防を繰り広げ、見せ場を作ります。タイヤ無交換で千代にドライバー交代し後半の挽回にかけましたが、ペースを上げることはできず、6位でレースをフィニッシュしました。

【柿元邦彦日産系チーム総監督のコメント】
「ドライでの予選では調子の良くなかったタイヤ銘柄が、雨ではよくなっていましたね。その差が大きかったという印象です。優勝した38号車はブリヂストンでしたが、23号車も6位入賞でレースが終えられたので、パフォーマンスは発揮できたと思います。一方、1号車は7位スタートにも関わらず、トップ争いをするほどいい仕上がりになっていました。チャンピオンを連覇できたのは本当に誇らしいことで、三連覇に向けて今年蓄積したデータをよく解析し、来年もGT-Rが活躍できるように開発に注力するつもりです。フランスの諺で、二連覇なくして三連覇なし、というのがあるそうです。私たちにはその可能性があります」


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