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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.08.23 18:48

ARTA NSX GT3 2020スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝レポート

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スーパーGT | ARTA NSX GT3 2020スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝レポート

GT300 決勝レポート

マシンは決まっていたが、ルーキー大湯にとっては勉強させられたレースに

 第2戦に続き、今季2回目となったフロントローからのスタート。前回は優勝も狙える手応えがあったが、予想以上にJAF-GT勢の速さが目立ったレースだった。今回も勢力図は変わらないだろうが、一矢を報いたい。

スタートドライバーは高木真一。ポジションをキープしながら半周を過ぎたところで後方でコースアウトする車両があり、序盤からセーフティカーが導入される。車両の回収が終わり、5周目にリスタートが切られた。

順位をキープしながら周回を重ねるが、10周目あたりから徐々にブレーキが厳しくなってきたと高木から無線が入る。トップとの差が徐々に開き始めてしまう。16周目に500クラスの車両のバンパーがコース上に落ちてしまった為、2回目のセーフティカーが導入される。高木はブレーキを冷やしながらリスタートを待った。

回収が終わった21周目にリスタートが切られたが、トップの車両がピットインし、トップで高木は周回を重ねる。セーフティカー導入中にクールダウン出来たのか、高木は無線でバランスの良さを伝えてきた。

高木は24周目にルーティンのピットインを行い、大湯都史樹に代わった。

ピット作業はミスなく終わり、大湯は14番手でコースに復帰。27周目までに11番手までポジションを回復するが、300クラスの車両がS字コーナーでコースアウトしてしまったため3回目のセーフティカーが導入される。

ARTA NSX GT3 2020スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝レポート

32周目にリスタートが切られたが、このタイミングでルーティンのピットインを行うチームもあり、大湯は9番手までポジションアップ。更にシケインで1台がコースアウトし、次の1コーナーでもう1台抜き、大湯は順調にポジションを上げていき、トップグループに追いつき3番手で周回を重ねる。

テールトゥノーズの激しいレースを展開していたが、残り3周を切ったデグナーで大湯は前車と接触してしまう。前部を破損してしまい、走行を続ける事が出来ずレースを終えた。表彰台も狙えるポジションでレースを展開していただけに残念な結果になってしまったが、次回につながるレースだった。

 Q1の残り時間わずかなところで高木は何とかギリギリの8番手のタイムをマークし、Q2進出を果たした。予選を終えた高木は無線で思わず、「オレ、結構ギリギリまで行ったよ〜」とQ1を突破した安堵をチームに伝え、大湯都史樹にQ2を委ねた。

 車のフィーリングが午前と変わっていたので高木は症状をチームに伝え、Q2までにアジャストしていった。

 大湯は少々ナーバスになっていたが、走り出してからの車のフィーリングが良かったせいか、徐々にタイムアップしていった。好タイムを叩き出し、3番手でQ2を終えたが、トップの車がペナルティーでタイムが抹消となってしまい、予選を2位で終え、明日はフロントローからのスタートとなった。

土屋圭市アドバイザーのコメント
「前を走っていたのは百戦錬磨のJPだから簡単には抜かせてくれないよね。大湯には良い経験になったと思う。車のバランスは良さそうなので、次回に気持ちを切り替えています」

岡島慎太郎エンジニアのコメント
「良い位置からスタート出来ましたし、高木さんがポジションをキープしてくれたので、2番手のままピットイン出来ました。セーフティカーの関係や他の車両のアウトラップが速くて少し順位を落としましたが、結果的に2スティント目はポジションを少し下げてのスタートとなってしまいました。でも大湯がオーバーテイクしてくれて上位まで行けたと思います。レースの展開としてはそこまでは良かったです。車のパフォーマンスとしては優勝する力を持っていたので結果は悔しいですが、また次回頑張ります」

高木真一選手のコメント
「プリウスには付いていけませんでしたが、レースのセットは狙い通りにいきました。序盤GT-Rのペースの方が速そうでしたが、ガソリンが軽くなるにつれてこちらのペースの方が良くなりました。これも予定通りだったので、良い展開でレースを進められました。大湯もペースが良かったのですが、もう少し我慢すればよかったのかな?と思いました。これもレースですし、こういうレースもあるという勉強になったのではないかと思います。大湯の速さはピカイチなので、次回のレースでまた頑張りたいです」

大湯都史樹選手のコメント
「トップ2台のGT-Rよりペースは良かったのですが、前に出られてしまうとダウンフォースが減ってしまいなかなか抜けなかったです。最後2位までは届きそうだったのですが、JP選手の巧みな駆引きで抜くのが困難だったのと、ボクも無理してしまったところがありました。反省が多いレースになってしまいました」


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