2月1日、2024年シーズンのロードレース世界選手権MotoGPクラスのシェイクダウンテスト1日目がマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われた。ルーキーのペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)と6人のファクトリーチームのテストライダーの計7人のライダーがコースに出た。
シーズン開幕に向けて、2024年初のテストとなる今回のシェイクダウンテストは2月1~3日の3日間に渡って実施されている。さらに2月6~8日に行われる公式テストに向けて、オフシーズンの間に開発されたエンジンや空力パーツなどの調整に取り組むための貴重な走行となる。
そんな今回のテストにはルーキーのアコスタとダニ・ペドロサ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、ポル・エスパルガロ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、ステファン・ブラドル(HRCテスト・チーム)、ミケーレ・ピロ(ドゥカティ・レノボ・チーム)、カル・クラッチロー(ヤマハ・ファクトリー・レーシング)、ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア・レーシング)が参加した。
今年から、コンセッションシステムにより、シェイクダウンではテストライダーとルーキーだけでなく、無制限のテストが認められたライダーも走ることができる。現在においては、ヤマハとホンダがその対象で、ファビオ・クアルタラロやアレックス・リンス、ジョアン・ミル、ルカ・マリーニ、ヨハン・ザルコ、中上貴晶も含まれるが、今回はコース上に現れることはなかった。
初日は、路面温度が56度となり、1分59秒233で2台に乗ったペドロサがトップタイムをマーク。2番手には2台を試したアコスタが0.152秒差で迫り、Moto2からMotoGPマシンへ早くも対応して見せた。3番手も2台に乗ったポル・エスパルガロで、上位3人が駆るのはKTMおよびGASGASのRC16だ。
4番手はホンダRC213Vを駆るブラドル、5番手はドゥカティ デスモセディチGPのピロ、6番手は3台を走らせたヤマハYZR-M1のクラッチロー、7番手はアプリリアRS-GPのサバドーリで、彼はレギュラーライダー用のマシンを含む5台をシェイクダウンさせた。
新パーツについては、アプリリア、ドゥカティ、KTM、ホンダが新しいエアロをテストしており、特にリヤテールに取り付けられたユニット(リヤウイング)の空力パーツが多く登場した。アコスタは、11月末のバレンシアテストを含めてもまだ2回目の走行だが、スチールとカーボンの両方のシャシーを試していたようだ。
■2024MotoGPセパンシェイクダウンテスト1日目
Pos. | No. | Rider | Team | Motorcycle | Time | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 26 | ダニ・ペドロサ | レッドブルKTMファクトリー・レーシング | KTM | 1’59.233 | 52Laps |
2 | 31 | ペドロ・アコスタ | レッドブルGASGASテック3 | ガスガス | +0.152 | 45Laps |
3 | 44 | ポル・エスパルガロ | レッドブルKTMファクトリー・レーシング | KTM | +0.182 | 59Laps |
4 | 6 | ステファン・ブラドル | HRCテスト・チーム | ホンダ | +0.627 | 59Laps |
5 | 51 | ミケーレ・ピロ | ドゥカティ・レノボ・チーム | ドゥカティ | +1.633 | 56Laps |
6 | 35 | カル・クラッチロー | ヤマハ・ファクトリー・レーシング | ヤマハ | +1.780 | 48Laps |
7 | 32 | ロレンツォ・サバドーリ | アプリリア・レーシング | アプリリア | +2.576 | 67Laps |