2017年からのMotoGPクラス参戦を目指して開発が進められているKTMのMotoGPプロトタイプマシン、RC16の今シーズン初テストが先週、スペインのヘレスサーキットで行なわれた。テストはMoto2チームのプライベートテストとの合同で行なわれ、3日間の内2日間は天候に恵まれなかったものの、最終日はドライコンディションでテストメニューをこなした。

 テストを担当したのは、アレックス・ホフマン(KTM)とミカ・カーリョ(KTM)、そして新しくテストライダーとして起用されたランディ・ド・ピュニエ(KTM)の3人。

「この3日間で唯一ネガティブなことは天候。昨年オーストリアのシュピールベルグとスペインのバレンシアで実施した2回のテストと比較し、バイクは外観だけでなく、さらに開発が進んだ。技術面でいいベースがある。今後は仕事を継続し、ラップタイムを短縮して行きたい」と、昨年のレッドブル・リンクでのシェイクダウンからマシンテストを続けてきたホフマン。

「悪天候により、極めて困難な状況の中で、バイクのセットアップに取り組んだ後、コンディションが回復した3日目は、たくさんの変更を確認することができた。トラクションコントロール、アンチウイリー、WP製のサスペンション、トリプルクランプなどをテスト。パフォーマンスはよかった。重要なフィードバックを技術陣に提供できたと思う」とカーリョ。

 新たに加わったド・ピュニエは「1年振りにMotoGPマシンを走らせ、すぐにいいフィーリングを得た。最初に自分のポジション合わせからスタートし、電子制御にトライした。近々に予定されているテストに向けて準備が整ったと思う」と初テストを振り返った。

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