さらに、ビニャーレスはマシンに技術的トラブルを抱えていた。そのため、ポールポジションスタートながら序盤にポジションを落とすことになったようだ。

 激しいハイサイドクラッシュだったが、幸いにも大きなケガはなかったようで、「少し肩を負傷しただけ」だとビニャーレス。

「すごく集中していたし、速く走ろうともしていた。ただ、多くのリスクを負ってしまったんだ」

 ビニャーレスはこの転倒により、リタイア。チームメイト同士で争ったランキング3位を、ロッシに譲る形になった。

 マルケス、ビニャーレスと同様に転倒しながらも、完走してポイントまで獲得したのがロッシだった。ロッシが転倒したのは、赤旗中断後再開された、レース2だ。

 レース2でのロッシは相変わらずのフルウエットコンディションのなか、3番手、2番手とポジションを上げていく好走を見せていた。しかしレース2の10周目、12コーナーでスリップダウン。

「残り4周はコンディションがトリッキーで、ひどい感触だったよ。僕はミスをしてしまった。とても残念だ」

 ロッシは転倒したときの状況を、「マレーシアでの転倒に近い」と表現している。前戦マレーシアGPで、ロッシはトップ走行中に転倒。このときは「何が起こったのかわからない」とコメントしていた。今回の転倒についても、ロッシは「起こったことがよくわからないんだよ」と語っている。「きっと、もっと注意深くいるべきだったんだろうね」

 ロッシはその後マシンを起こして再びレースに加わり、13位でフィニッシュした。

 トップライダーたちが続々と姿を消した最終戦バレンシアGP。シーズンを席巻したマルケスも、復調の兆しを見せたヤマハファクトリーの両雄もいない表彰台が、サバイバルレースとなった戦いを象徴していた。

本日のレースクイーン

五十嵐みさいがらしみさ
2026年 / スーパーGT
埼玉Green Braveサポーターズ
  • auto sport ch by autosport web

    20歳でスーパーGTの最高峰に挑む“新人”小林利徠斗に迫った『FORMATION LAP』2026年第1弾が6月5日に公開

    ふつうとちょっとズレてる──20歳で最高峰に挑む新人ドライバー【FORMATION LAP Produced by auto sport】2026 Episode 1

  • auto sport

    auto sport 2026年8月号 No.1622

    [特集]│多│角│検│証│
    なぜ、日本人はF1で勝てないのか?
    いつか夢を実現するために過去から学ぶ

  • asweb shop

    掘り出し物満載の特別企画『モデルカー祭り!』がautosport web shopで開催中。6月25日まで

    レア物や特別価格商品が満載!
    6月25日まで