ツインリンクもてぎで12月9日に開催された『Honda Racing THANKS DAY 2018(ホンダ・レーシング・サンクスデー)』で、今季限りで現役を退いたMotoGPライダー、ダニ・ペドロサの引退セレモニー『Arigato! ダニ・ペドロサ』が行われた。
2018年シーズンをもって、18年にわたるロードレース世界選手権参戦に幕を下ろしたペドロサ。MotoGPクラスでは2006年からホンダのファクトリーチーム、レプソル・ホンダ・チームに所属し、ホンダ一筋でMotoGPを戦い抜いた。
ペドロサは来季よりKTMのテストライダーとなることが、すでに発表されている。さらにmotogp.comによれば、12月18日、19日には早くもKTMでのプライベートテストへの参加が予定されているという。ペドロサにとってこのデモランは、レプソル・ホンダ・チームのレーシングスーツに身を包み、ホンダのマシンを、ツインリンクもてぎで走らせる最後の機会となった。
ツインリンクもてぎに集まった日本のファンの前に姿を現したペドロサは、まず最初に、ホンダRS125RWでゆっくりとツインリンクもてぎのロードコースを周回。
次に2004年、2005年とGP250で連覇を成し遂げたホンダRS250RWに乗ってロードコースにコースイン。最後にMotoGPマシン、RC213Vを走らせたペドロサ。ロードコースからそのままオーバルコースであるスーパースピードウエイに出ると、ファンに向かって手を振りながらゆっくりと周回した。
ラストランを終えたペドロサは大勢のファン、そして関係者から温かい拍手でもって迎えられた。「本当に特別な思いでいっぱいだよ」、MotoGPマシンRC213Vを降りコメントを求められると、穏やかな表情でペドロサはそう言った。
「この3台のマシンを乗り継いだのも初めての経験だったし、大切な日本で走行ができて夢が叶ったような気持ちだよ」