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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.06.20 06:00
更新日: 2019.06.20 13:53

初めてづくしのMotoGPイタリアGPで5秒以上のタイムアップ果たした名越。経験生かし筑波戦に挑む

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MotoGP | 初めてづくしのMotoGPイタリアGPで5秒以上のタイムアップ果たした名越。経験生かし筑波戦に挑む

 全日本ロードレース選手権J-GP2クラスで活躍している名越哲平がMotoGP第6戦イタリアGPのMoto2クラスに代役参戦してきた。この話は、第5戦フランスでIDEMITSU Honda Team Asiaのレギュラーライダーであるソムキアット・チャントラがレースで左足を痛め手術。腕上がりの手術も行うことになり話しがまわってきた。

 名越にとってMoto2クラスを走るのは初めてのこと。もちろんムジェロ・サーキットを走ることも、トライアンフエンジンのカレックスにダンロップタイヤという組み合わせも初めてと、初めて尽くしのことだった。

 幸い、名越はカタルーニャ・サーキットでテストができることになり、急きょスペインに向かい1日だけテストを実施し、すぐに帰国して全日本第3戦SUGOに臨んでいた。このレースウイーク中に名越のイタリアGP代役参戦が正式に発表され、SUGOでのレースを終えると、すぐにイタリアへ飛んだ。

 ムジェロサーキットは、アップダウンがあり、テクニカル、そして高速の最終コーナーから長いホームストレートと続くレイアウトで、MotoGPでは350km/hオーバー、Moto2でさえ300km/hを記録した屈指のコース。名越は現地に着くまでオンボードの映像を何度も見ながらイメージトレーニングを続けていた。

「すべてが初めてのことだったので不安はありましたけれど、いいチャンスでしたし、走ってみたい思いの方が強かったですね」と名越。

「FP1の序盤にコースアウトしてしまいエンジンが止まってしまったのですが、トライアンフは、押しがけだとかかりにくいみたいでセッションの半分を棒に振ってしまったのが痛かったですね」

「FP2は、マシンチェックとコースを覚えることで終わってしまった感じでした。この時点でトップと7秒差もあったので、どうしていいか分からないという状況でした」

MotoGPイタリアGPでの名越哲平の走り
MotoGPイタリアGPでの名越哲平の走り

 そんな走り出しだったがFP1からFP2では、ライン取りを覚え一気にタイムアップ。下に名越がセッション毎に記録したタイムとトップとのタイム差を並べてみたが、決勝でのタイムアップが尋常でないことが分かるだろう。

セッション 名越のタイム トップとの差
FP1 1分59秒746 7秒232
FP2 1分56秒879 4秒893
FP3 1分55秒904 4秒279
Q1 1分55秒822 4秒163
WUP 1分56秒033 3秒875
RACE 1分54秒293 2秒412

「マシンセットどうこうと言うよりも40分のセッションの真ん中にピットインして少しのアジャストは、しましたけれどタイヤ交換とガソリン給油をするだけで1周でも多く周回して、いろんなライダーの走りを見て、世界を吸収するということを目的に走っていました」

「乗り慣れないバイク、走り慣れないサーキットというのは、フィジカル的に、すごく厳しいことでしたが、そのなかで何周もできたことは、すごくいい経験になりましたし、ここでしかできない経験ができたことが、自分自身プラスになったと思います」

■決勝リタイアは「セーブして走るより、少しでも吸収したいと攻めた結果」


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