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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.10.08 21:04
更新日: 2019.10.09 09:26

26年ぶりに鈴鹿8耐制したカワサキNinja ZX-10RRが傷、汚れそのままで展示/全日本ロード第7戦トピックス

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MotoGP | 26年ぶりに鈴鹿8耐制したカワサキNinja ZX-10RRが傷、汚れそのままで展示/全日本ロード第7戦トピックス

 10月5~6日にオートポリスで行われた全日本ロードレース選手権第7戦。最高峰のJSB1000クラスに加え、J-GP3クラス、J-GP2クラス、ST600クラスも開催され、J-GP3では長谷川聖(CLUBY’s)が2位表彰台を獲得し、最終戦を待たずにタイトルを決めた。そんな現地で見つけたトピックスをいくつかお届けする。

■ダブルウインで逆転チャンピオンの可能性を広げた中須賀克行

 JSB1000クラスは中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が2レースともに優勝しダブルウインを果たした。これにより、現在222ポイントでランキングトップの高橋巧(Team HRC)との差を11ポイントに減らし、逆転チャンピオンに向けて望みをつなげた。

全日本ロードレース選手権第7戦オートポリスをダブルウインで制した中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
全日本ロードレース選手権第7戦オートポリスをダブルウインで制した中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

 最終戦の舞台となるのは、第2戦と同じ鈴鹿サーキットだ。第2戦では高橋が圧倒的な速さを見せていたが、ヤマハ勢も後半戦から調子を上げていることから、最終戦では僅差のタイトル争いが繰り広げられる可能性が高い。

■長谷川が最終戦を待たずにチャンピオン決める

 J-GP3の決勝を制したのは村瀬健琉(ミクニ テリー&カリー)だった。村瀬は5台のトップ争いを制し、最後は長谷川に0.038秒差で競り勝ち、全日本初優勝を上げた。その長谷川は2位表彰台を獲得し、ランキング2番手の鈴木大空翔との差が28ポイント以上となり、最終戦を待たずにチャンピオンを獲得した。

0.038秒差で競り勝った村瀬健琉(ミクニ テリー&カリー)
0.038秒差で競り勝った村瀬健琉(ミクニ テリー&カリー)

 チャンピオンを決めた長谷川だが、オートポリス戦前の事前テストでは左手小指をはく離骨折、腱も痛める怪我を追っており、決勝レースではクラッチを握るのも難しい状態だったという。

チャンピオンフラッグをもってウイニングランする長谷川聖(CLUBY’s)/全日本ロードレース選手権第7戦オートポリス
チャンピオンフラッグをもってウイニングランする長谷川聖(CLUBY’s)/全日本ロードレース選手権第7戦オートポリス

「事前テストで怪我をしてしまいウエットなら走ることはできましたが、ドライではクラッチを握れず思うように走ることができなかったので、最終戦でチャンピオンが決められればいいと思っていました。決勝は集中できたのか、アドレナリンが出たのか、意外に普通に走ることができました」と長谷川はレース後にコメントする。

「レース中は、チャンピオンのことを考えて鈴木選手のポジションを見ながら走っていましたが、前に出て行けたので優勝を狙おうかと思ったときもありました。結果2位でしたが、チャンピオンを決められてよかったです」

「出身が鹿児島なので地元の友人もたくさん応援に来てくれたので、すごく励みになりました。チームを始め、応援してくださったすべてのみなさんに感謝します。今シーズンはチャンピオンのことしか考えてなかったので、鈴鹿はぶっちぎりたいです」

J-GP3のチャンピオンに輝いた長谷川聖(CLUBY’s)
J-GP3のチャンピオンに輝いた長谷川聖(CLUBY’s)

 長谷川は10月18~20日にツインリンクもてぎで開催されるMotoGP第16戦日本GPのMoto3クラスにワイルドカード参戦する。J-GP3チャンピオンとして挑む世界戦でどのような活躍を見せるのか。

■チャンピオン争いは3人に絞られたラストイヤーのJ-GP2

 2019年がラストイヤーとなるJ-GP2の決勝は大荒れの展開となった。レースは名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.)と榎戸育寛(SDG Mistresa RT HARC-PRO.)の一騎打ちとなっていたが、7周目の第1ヘアピン(6コーナー)立ち上がりで岩﨑哲朗(OGURA CLUTCH with RIDE IN)が転倒。マシンがコース上に残ってしまい赤旗が提示され、レースは中断となる。

J-GP2決勝スタートシーン/全日本ロードレース選手権第7戦オートポリス
J-GP2決勝スタートシーン/全日本ロードレース選手権第7戦オートポリス

 仕切り直しとなるヒート2は、6周の超スプリントで争われることになった。ヒート2でホールショットは奪ったのは榎戸。その後方に名越、作本輝介(Team 髙武 RSC)、小谷咲斗(Team TARO PLUSONE)、徳留真紀(マルマエMTR)と続いて行く。

 5台の争いのなかで、榎戸、名越、作本が抜け出し三つ巴の激しいトップ争いを展開。ファイナルラップでは作本、名越、榎戸の順で突入して行く。

名越哲平のインに飛び込む作本輝介/全日本ロードレース選手権第7戦オートポリス
名越哲平のインに飛び込む作本輝介/全日本ロードレース選手権第7戦オートポリス

 そのファイナルラップ、1コーナーで榎戸が2台をパスし一気にトップに浮上。そして、勝負ポイントとなる第2ヘアピンでは、インを抑える榎戸と名越のさらにインを作本は突いていくが、止まりきれず。榎戸と作本は接触しかけ、そのすきに名越が前に出ると、そのままチェッカー。名越がトップでゴールし2019年シーズン3勝目を挙げた。榎戸が2位、作本は3位でレースを終えた。

 ポイントランキングでは、名越が135ポイント、作本が129ポイント、榎戸が128ポイントと僅差の争いに。チャンピオンは最終戦鈴鹿で迎えることになった。

三つ巴の争い制した名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.)/全日本ロードレース選手権第7戦オートポリス
三つ巴の争い制した名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.)/全日本ロードレース選手権第7戦オートポリス

■マシン差が少ない激戦区で小山知良が圧勝


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