MotoGPクラスの決勝レースは気温25度、路面温度36度のドライコンディションで争われた。好スタートでレースをリードしたのはホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、マルケス、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の順で続き、2周目の3コーナーでロッシがマルケスの前に出るが、すぐにマルケスが抜き返し、ロッシはS字でも前に出たものの、マルケスがすぐにポジションを奪還するなど、序盤からマルケスとロッシは激しいポジション争いを展開する。
その間にロレンソはコンマ5秒ほどのリードを取るが、勢いに乗るマルケスは4周目のV字コーナーでロレンソを交わしてトップに浮上する。
トップ集団はマルケス、ロレンソ、ロッシの3人となり、マルケスが逃げにかかると、ロッシもそれを追い、6周目のV字コーナーでロレンソを交わして2番手に浮上する。ところが7周目のヘアピンでロッシがスリップダウン。マシンを起こしてピットに戻ったものの、リタイアとなる。これでロレンソの結果次第でマルケスのタイトル確定の可能性が高まる。
マルケスはその後、リードを広げてトップを独走。ロレンソも単独2位をキープしていたが、後方からアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)、アレイシ・エスパルガロ(スズキ)、マーベリック・ビニャーレス(スズキ)がその差を徐々に縮めてくる。ロレンソとドビジオーゾの差がコンマ4秒ほどに縮まった20周目のV字コーナーで、ロレンソがまさかの転倒、リタイアとなる。
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