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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.09.23 08:00
更新日: 2020.09.23 11:52

【レースフォーカス】ライダーの欠場が相次ぐホンダ/中上が果たした6位フィニッシュ:MotoGP第8戦

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MotoGP | 【レースフォーカス】ライダーの欠場が相次ぐホンダ/中上が果たした6位フィニッシュ:MotoGP第8戦

 混戦模様を呈す2020年シーズンMotoGPのチャンピオンシップにあって、ホンダが苦戦を強いられている。エースライダーのマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)のみならず、ライダーの欠場が相次ぎ、第8戦エミリア・ロマーニャGPを終えて、ホンダは一度も、優勝はもちろん表彰台にも立っていない。ただ、エミリア・ロマーニャGPではそうした状況に光明が差す結果となった。

 第8戦エミリア・ロマーニャGPまでのホンダ陣営の状況について整理しよう。まず、第2戦スペインGPの決勝レースで、マルケス兄がハイサイド転倒。右上腕を骨折し、翌々日にバルセロナの病院で手術を受けた。マルケス兄はその後、第3戦アンダルシアGPの開催地であるヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトに戻り、木曜日のメディカルチェックをパスしたが、最終的に欠場を決断した。

 マルケス兄は8月3日、骨折した右上腕を再手術。骨折箇所を固定していたチタンプレートにダメージが見つかったためだ。そして第8戦エミリア・ロマーニャGPまで欠場が続いている。

 エースライダーのマルケス兄のみならず、ホンダライダーたちに欠場が続いた。カル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)は第2戦スペインGPのウオームアップセッションで転倒し、左手の舟状骨を骨折。手術を受けて第3戦アンダルシアGPから復帰したが、第7戦サンマリノGP前には右前腕の腕上がりの手術を受け、その経過を理由として第7戦、第8戦を欠場。

 さらにはマルケス兄の代役を務めていたテストライダー、ステファン・ブラドルも、9月15日に手術を受けた右腕の状態を理由に第8戦を欠場した。マルケス兄、クラッチロー、ブラドル不在により、ホンダライダーとしてはMotoGPクラスルーキーのアレックス・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)と、2019年型ホンダRC213Vを駆る中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)だけが第8戦エミリア・ロマーニャGPに参戦する事態となったのだ。

 ホンダとしての第8戦エミリア・ロマーニャGPまでのチャンピオンシップのランキングを見ると、コンストラクターはトップから75ポイント差のランキング5番手。チームランキングとしては、チャンピオンチームのレプソル・ホンダ・チームはトップから123ポイント差の最下位に沈んでいる。2019年シーズンにライダー、コンストラクター、チームタイトルの3冠を達成したことを考えれば信じがたい状況だが、一方で、マルケス兄というひとりのライダーの功績がどれほど大きなものかを露呈している状況だとも言える。

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