ホンダ勢はA.マルケスが2戦連続の表彰台を獲得。そして、中上も5位で、インディペンデントチームのライダーとしてトップでフィニッシュした。

 中上は7番グリッドからスタートし、レース序盤にはジャック・ミラー(プラマック・レーシング)を交わして終盤にはモルビデリの後方で6番手を走行。最終ラップの最終コーナーで、モルビデリをオーバーテイクした。

2020年MotoGP第11戦アラゴンGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2020年MotoGP第11戦アラゴンGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)

「フランコの前でフィニッシュできてうれしいです。バイクをホールドするのが難しかったけれど、全力でプッシュしました。最終ラップの最終コーナーでは、『よし、これが最後のチャンスだ』と。常にインサイドにラインをとることができていたから、彼をオーバーテイクできたんです」

 モルビデリも「レース終盤、そしてコースの後半でタカは僕よりも速かったよ」と認めた。ただ、レースではタイヤマネジメントが難しかったという。中上は、フロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤを選択。その選択は間違っていなかったが、レース終盤のペースを考える必要があった。

「最終コーナーではタイヤの左側はスピンが増えていって、簡単にオーバーヒートしてしまいます。レース序盤から、タイヤをうまくセーブしようとしていました。いつもレース終盤について考えています。でも、ペースをキープするのは難しかったですね」

 レース終盤に向けてマネジメントした序盤のペースは、同時にひとつの“キーポイント”にもなりえるようだ。次戦に向けた改善点を聞くと、中上は「スタートから5周くらいでしょうか。もう少し、攻めないといけません。レース序盤のパフォーマンスが足りていないので」と言う。表彰台は、近いはずだ。

 そんなホンダライダーにあって、クラッチローは決勝レースで苦戦を強いられた。予選で3番手を獲得し、2019年第3戦アメリカズGP以来のフロントロウ獲得。ただ、バイクにトラブルが発生した。フロントロウのふたりが技術的な問題で後退を余儀なくされたわけである。

「残念ながら、今日はウオームアップラップで問題が発生した。クラッチが滑っていたんだ。バックストレートで6速にシフトアップしたら、回転数がものすごく上がって、クラッチが滑っているんだとわかった。スペアバイクに交換するためにピットに戻るところだった」

 クラッチローはオープニングラップで11番手にポジションダウン。その後、6周目あたりから調子が戻り、攻められるようになったという。少しずつポジションを上げていき、クラッチローは8位でフィニッシュした。

 ともあれ、A.マルケスの表彰台、中上の5位、クラッチローは決勝レースではトラブルに見舞われたが、予選ではフロントロウを獲得……と、全体的に見ればホンダとして上々のアラゴンGPだったと言えるのではないだろうか。ホンダが得意とするモーターランド・アラゴンでのレースがもう1戦続く。どんな躍進を見せるだろうか。

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