8月14日、セパン・インターナショナル・サーキット（SIC）はマレーシアの国営石油会社ペトロナスと2021年限りで、ペトロナス・セパン・レーシング・チームのタイトルパートナーシップを解消することについて合意したと発表した。
ペトロナスは、SICのタイトルパートナーとしてペトロナス・スプリンタ・レーシングのチーム名でMoto2クラスとMoto3クラスに参戦。2019年からはペトロナス・ヤマハSRTとしてMotoGPクラスにも参入し、全3クラスにチームを持った。
全クラスで表彰台や優勝を獲得するチームにまで上り詰め、MotoGPクラスではサテライトチームでありながら2020年はファビオ・クアルタラロにファクトリー仕様のバイクを供給。フランコ・モルビデリとともに優勝を重ね、今季はバレンティーノ・ロッシとモルビデリを擁している。
ところが、SICとペトロナスが今季限りでパートナーシップを解消することに決まった。そのため、2022年以降もMotoGPクラスに参戦するセパン・レーシング・チームは新しいインディンペンデントチームとしてエントリーすることとなる。また、Moto2とMoto3はエントリーしないようだが、来季の参戦については今後発表するという。
セパン・インターナショナル・サーキットのCEOであるアズハン・シャリマン・ハニフ氏は「SICは、ペトロナスとのパートナーシップと素晴らしい旅の間、揺るぎないサポートをしてくれたペトロナスに感謝する」と述べた。
「我々はペトロナスの決定を尊重し、このパートナーシップがその目的と目標を達成したことに相互に同意した。チームとともに大きな成果と記憶に残る瞬間を得て、有意義なパートナーシップを楽しんできた」
「マレーシアのモータースポーツの才能を育てているから、これがモータースポーツにおける協力関係の終わりではないと信じている」
「SICは、期待以上のパフォーマンスを発揮したチームの結成と初期の開発に関わってきたことを誇りに思っている。チームが新たな組織のもとでの進化とこれ以降の成功を願っている」
ペトロナス・グループ戦略コミュニケーション、シニア・ゼネラル・マネジャーのダティン・アニータ・アズリナ氏は以下のように語った。
「SICとパートナーシップを締結して、我々の研究開発能力を示すことができ、ペトロナスはチームを優勝候補としての地位確立に貢献したことを誇りに思っている」
「私たちは共に、このスポーツで傑出した瞬間を生み出し、目標を達成したことを示しており、パートナーシップを締結するのに適切な時期であると感じている」
「ペトロナスを代表して、パートナーシップの成功に向けて尽力してくれたSICに感謝の意を表したいと思う」
