2015年のMoto2クラスチャンピオン、ヨハン・ザルコ(カレックス)がタイトル連覇に挑戦した2016年シーズン。開幕戦カタールではザルコを含む複数のライダーがジャンプスタートのペナルティを取られ、トーマス・ルティ(カレックス)の優勝でシーズンは始まった。
ザルコは第2戦アルゼンチンGPで今季初優勝を記録。第3戦アメリカズGPではアレックス・リンス(カレックス)が、第4戦スペインGPではサム・ロウズ(カレックス)が優勝し、シーズン序盤は開幕からの4戦で4人のウイナーが誕生する混戦となった。
アメリカズGPの時点でロウズがランキングトップに浮上するが、第5戦フランスGPでリンスが2勝目を記録してポイントリーダーに浮上。第6戦イタリアGPでロウズ、第7戦カタルニアGPでリンスと、ランキングトップの座を入れ替えながらシーズンが進んでいくが、この2戦で連続優勝を果たしたザルコがポイント差を縮めると、第8戦オランダGPで今シーズン初めてランキングトップに浮上。ザルコはさらに第9戦ドイツGP、第10戦オーストリアGPと連勝し、チャンピオン争いをリードしていく。
中盤戦では上位ランカーのルティ、リンス、ロウズがノーポイントレースを喫する中、ザルコは安定して上位入賞を続ける。終盤戦に入ると、ルティが調子を取り戻し、第12戦イギリスGP、第15戦日本GP、第16戦オーストラリアGPと3勝を記録してザルコを追う。
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