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MotoGP ニュース

投稿日: 2021.08.29 22:05
更新日: 2021.08.30 09:04

MotoGP第12戦イギリスGP:クアルタラロが独走で今季5勝目。アプリリアのA.エスパルガロが3位表彰台獲得の快挙

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MotoGP | MotoGP第12戦イギリスGP:クアルタラロが独走で今季5勝目。アプリリアのA.エスパルガロが3位表彰台獲得の快挙

 8月29日、MotoGP第12戦イギリスGPの決勝レースがシルバーストン・サーキットで行われ、MotoGPクラスはファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が今季5勝目を飾った。また、3位にはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)が入り、これがアプリリアにとって、2002年にロードレース世界選手権がMotoGPと呼ばれるようになって以来、初の表彰台獲得となった。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は13位フィニッシュだった。

 決勝レースでは、ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)は、スティリアGPでのクラッシュで負った右足くるぶしの骨折から復帰していたが、この怪我の状態と痛みにより予選日から走行を行わず、欠場した。

 迎えた決勝レースは、気温17度、路面温度24度のドライコンディションで行われた。MotoGPクラスでホールショットを奪ったのは、ポールポジションスタートのポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)。2番手にはファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、3番手にはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)が浮上する。

 続くコーナーでフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が2番手に浮上したが、アレイシ・エスパルガロが2番手を奪い返した。

 その後方では、9コーナーでマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)とホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)がクラッシュを喫する。ふたりはリタイアでレースを終えている。

 トップを走るポル・エスパルガロ、そして2番手はアレイシ・エスパルガロ。奇しくも兄弟でのトップ争いが展開される。3番手のバニャイアは、クアルタラロとポジション争いを繰り広げていた。4周目、クアルタラロがバニャイアを交わすことに成功し、3番手に浮上した。

 クアルタラロはさらに2番手のアレイシ・エスパルガロをオーバーテイク。2番手に浮上すると、約0.4秒前方を走るポル・エスパルガロを追う。その差は1周のうちに詰まっていき、5周目、クアルタラロがポル・エスパルガロをパス。トップに立った。

 クアルタラロのペースに比べ、ポル・エスパルガロは序盤ながらラップタイムを落としており、ポル・エスパルガロはクアルタラロについていくことができず、反対に2番手のアレイシ・エスパルガロとの差が縮まっていく。6周目にはアレイシ・エスパルガロがポル・エスパルガロを交わし、ポル・エスパルガロは3番手に後退。アレイシ・エスパルガロが再び2番手に浮上した。

 クアルタラロは序盤から2番手以下を引き離しにかかると、7周目には2番手のアレイシ・エスパルガロに対して差を約1.5秒に広げ、独走態勢を築きつつあった。

 3番手に後退したポル・エスパルガロの後方には、10番グリッドスタートのアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)と、11番グリッドスタートのジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)のスズキライダーが迫る。

 リンスとミルはジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)やバニャイアを交わしてポジションを上げてきており、8周目にはリンスが4番手、ミルが5番手にまで浮上していた。ポル・エスパルガロはペースが上がらず2分1秒台のタイム。一方、その背に迫るリンスは2分00秒中盤から後半のタイムであり、ラップタイム差は歴然としていた。


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