2月に開催されたMotoGPセパン公式テストとマンダリカ公式テストで、SHOEI（ショウエイ）のヘルメットを使用したライダーは『X-Fourteen』とは異なる形状のものを使用していた。それが、FIM公認ヘルメットとなり『X-SPR Pro』という名称であることが明らかになった。
FIM（国際モーターサイクリズム連盟）は、2018年に安全性に関連する製品に特別な認証を与えるためにFIM・レーシング・ホモロゲーション・プログラムを開始した。
それまでヘルメットは複数の国際規格（ECE、Snell、JIS）で管理されていたが、さまざまな製品に単一の品質基準を設定。2019年から『FRHPhe-01（FIM・レーシング・ホモロゲーション・プログラム・フォー・ヘルメット）』の承認を受けた公認ヘルメットの使用が推奨され、2020年からは公認ヘルメットのみの使用に限定された。
ショウエイにおいてはX-Fourteenが公認され、MotoGPやSBK、EWCに参戦するライダーが使用してきた。しかし、2022年開幕に向けて行われたMotoGP公式テストではマルク・マルケス、アレックス・マルケス、ルーキーのファビオ・ディ・ジャンアントニオがX-Fourteenとは異なる形状のヘルメットを使用していた。
それが、今回公認され、FIM Racing Homologation Programmeのホームページで公開。『X-SPR Pro』という名称ということが明らかになった。
また、ヘルメットはサイズごとにテストの合格が必要で、X-Fourteenは『XS-S-M-FM』の4サイズだったが、X-SPR Proは『XS-S-M-L-XL-XXL』の6サイズが使用できる。
なお、アンドレア・ドヴィツィオーゾはアルパインスターズとヘルメットの開発をしているようで、ショウエイのロゴはないがX-Fourteenを使用していた。
