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MotoGP ニュース

投稿日: 2022.03.07 08:45
更新日: 2022.04.09 23:54

開幕戦で初優勝のバスティアニーニ「リヤにミディアムタイヤを選んだのはベストな選択だった」/第1戦カタールGP決勝トップ3コメント

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MotoGP | 開幕戦で初優勝のバスティアニーニ「リヤにミディアムタイヤを選んだのはベストな選択だった」/第1戦カタールGP決勝トップ3コメント

 3月6日、MotoGP開幕戦カタールGPの決勝レースがカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、優勝したエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)、2位のブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、3位のポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)が会見に出席。レースを振り返った。

■エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/決勝:優勝

「本当に興奮だよ。テストで自分たちにかなりのポテンシャルがあるとわかったんだ。そしてここに来て、セットアップや電子制御の面でまた一歩前進して、昨日は予選ですごくいいラップタイムを出すことができ、今日、フロントロウからスタートできた」

「リヤにミディアムタイヤを選んだのはベストな選択だったと思う。というのも、ウォームアップ走行でポテンシャルがあることを確認したからなんだ。それに、ソフトタイヤでは低速コーナーで跳ねてしまうから。ミディアムタイヤの方が安定していたんだよね。そこで、『よし、ミディアムタイヤで行くべきだ』と思った」

「特にレースの前半は楽じゃなかったよ。ポル(・エスパルガロ)は先頭ですごく攻めていた。でも終盤に入って僕もかなりプッシュして、ギャップを埋められた。そして勝ったんだ」

「(今日は)自信があった。でも、ポルもすごかった。ホンダとKTM、スズキも昨年から大きく進化している。今はどのライダーも本当に差がない状態なんだ。それから、今のMotoGPにはタイヤがキーになっている」

「(昨年亡くなった)ファウスト(・グレシーニ)はこのチームに重要なスタッフをまとめていた。今、チームには(グレシーニ氏の妻で、チームオーナー兼代表を引き継いだ)ナディア(・パドヴァーニ)がいて、彼女がチームを引っ張り、チームの雰囲気も素晴らしいものなんだ。みんなすごくモチベーションがある。僕みたいにね」

■ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/決勝:2位

「素晴らしいスタートだった。最高の反応だったとまでは言えないけどね。シフトチェンジをした途端に、前のライダーに引き離されてしまった。だから、ストレートで3番手に滑り込んだのはすごく大きなアドバンテージだった」

「序盤はかなり頑張っていたし、落ち着こうと思えた。それから、タイヤを少しでもセーブするよう注意していたんだ。ここでは特にリヤが限界に近い状態になるだろうとわかっていたからね。レースでは1分54秒後半で走るポイントもあって、これで行けると思っていたんだけど、ポルは1分54秒前半を出していて、『なるほど、僕はついていけないな』と思ったんだよね」

「できるだけコンスタントに走るようにしていたし、最初から最後まで攻めていたよ。エネアが僕をパスした時には、何もできなかった。ベストを尽くしたし、限界を超えてミスをしないようにしていた。ふたりのライダーには脱帽だよ。彼らはすごいレースをしたと思う。残り2周で(バスティアニーニを)とらえようと頑張ったけど、そこまではいかなかったな」

「セパン(の公式テスト)では満足していたわけじゃなかった。何が起こっているのかよくわからなかった。でも、スタッフが新しいパッケージのデータなどをじっくりと確認して、問題を解決するのに何が必要なのか、はっきりとわかったんだ。そしてマンダリカでは、すぐに問題を解決した。まだ全てが新しい状態だけど、先があると思う。このパッケージのポテンシャルを完全に引き出すには、もう少しテストが必要だけれどね。ただ、KTMには感謝してもしきれない。このサーキットはKTMにとってすごく難しいところなんだ。表彰台に立ったことを思えば、すごいことだと思うよ」

「(2022年型マシンの強みは)旋回性だね。特に昨年は、ハードブレーキングじゃないと、フロントを傾けるのに本当に苦労していた。一方、今はフロントブレーキをリリースできて、コーナリングスピードが高い状態で旋回していくんだ。これが大きな違いを生んでいるし、すごく自信をくれるんだ。どのコーナーでも限界の状態でいなくてもいいわけだから。すごく進歩したと思っていて、とても満足なんだよ。今季がどういう展開になるのか、楽しみだよ」

■ポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)/決勝:3位

「正直言って、レース前はどうしようかと作戦を考えていた。レースがどうなるのか、ポジションはどこになるのか、ライバルたちのペースはどうなのか、って考えていたんだ。ただ、(レースでは)違った状況に直面した」

「多くのライダーが同じようなペースで、集団で走ることになって、タイヤをセーブできて──僕たちは前後にソフトタイヤを履いていたから──、それから、燃料もセーブできる。みんなが限界の状態で走るから……、ということを考えていたんだ。ただ、トップで走るというのは全く予定外だった。タイヤの限界まで攻め、エンジンの限界まで攻めることになった。残り7周で『タイヤは終わってしまうだろう』とわかっていたんだ。そしてコーナーの進入でのリヤタイヤの右側が摩耗し始め、それからフロントがロックし始めた」

「僕のライディングスタイルは、フロントタイヤに負荷をかけないようコーナー進入でのリヤブレーキが基盤になっている。リヤブレーキを使うと、リヤがロックし始めた。それで『終わったな』と思ったよ。エネアが僕をかわし、スリップについてとらえようとしたけれど、ブレーキングのときのスピードが速すぎた。グラベルでレースが終わると思ったけれど、コースを外れたところで止まることができた。そして、ブラッドが僕をかわしていったんだ。僕は3位を獲得する必要があった。うれしいよ。今日の結果は、マルク(・マルケス)だけじゃなくて、僕が戻ってきたという明確な証明なんだ」

「マレーシア、プレシーズンではいいポジションにいて、いいペースがあった。マンダリカでは1番手にもなった。レースペースはとても速いと感じていた。『よし、開幕戦を待とう』と思ったんだ。『どうなるかな』ってね」

「そして開幕戦で、レースのほとんどをリードした。バイクは強力だと感じている。すべてのレースで今日のようなレースができると感じるんだ。カタールではフィーリングもポジションもよく、16ポイントを獲得した。この状態でマンダリカに行ける。朝起きて、いつも夢に見ていたチャンピオンを、やっと達成できると思う。ホンダとともに戦っていくよ」


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