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投稿日: 2022.06.24 22:57

【ブログ】注目のSTクラスと若手選手の活躍。カメラマンから見た全日本ロード2022/第4戦スポーツランドSUGO

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Blog | 【ブログ】注目のSTクラスと若手選手の活躍。カメラマンから見た全日本ロード2022/第4戦スポーツランドSUGO

 毎年、全日本ロードレース選手権をまわり、シャッターを切り続けるカメラマン「Nob.I」がお届けする『カメラマンから見た全日本ロード』。2022年第4回目は6月4~5日に開催された第4戦SUGOです。

* * * * * * *

お陰様でアクセス数も好調で、連載となっております。
ご拝読いただきありがとうございます。

レース内容は編集部にお任せして、私の視点でSUGOラウンドを振り返ります。
今回は主にST1000とST600クラスを取り上げます。

そもそも、『ST』とはストッククラスを表し、JSB1000よりも改造範囲が狭く、最も市販車に近いクラスとなります。
タイヤは、ST1000はダンロップ、ST600はブリヂストンのワンメイクとなります。
詳細はMFJの公式ファンサイトをご覧ください。(https://www.superbike.jp/superbike2.html

機会があれば、私の目線で各クラスの特徴解説でも行おうかな?

週末は天候に恵まれたSUGO。日曜朝には虹が出た。東ピットも新しくなり改修終了

今回の注目は、アジアロードレース選手権(ARRC)ASB1000クラスに参戦中で、2021年ST600チャンピオンの埜口遥希選手(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)。
ARRCのセパンラウンドでは優勝しているので、期待がかかります。

ARRC参戦中の埜口遥希選手。既に貫禄が出ている???
ARRC参戦中の埜口遥希選手。既に貫禄が出ている???
埜口遥希選手の走り
埜口遥希選手の走り

そして、金曜日の土砂降りの中、トップタイムを叩き出した國峰啄磨選手(TOHO RACING)。
「お前、後付けだろ?」と疑われるかもしれませんが、きちんと金曜日の練習走行から気にしていました。
詳細はこちら → 【タイム結果】2022全日本ロード第4戦SUGO ST1000 特別SP走行&ART合同走行

2021年ST1000チャンピオンの渡辺一馬選手より1.5秒も速かったので、密かにチェック。

グリッドにつく國峰啄磨選手(左)。予選では2番手。怪我で欠場中の清成龍一選手の姿も見られた(右)
グリッドにつく國峰啄磨選手(左)。予選では2番手。怪我で欠場中の清成龍一選手の姿も見られた(右)

全日本ロードファンの皆さんはご存じのとおり、ST1000はレース開始直後、赤旗による中断で再レースとなり、さらに開始時刻まで変更となり、色々と大変でした。
詳細はこちら → 全日本ロード第4戦SUGO ST1000決勝で大クラッシュ。スケジュール変更で午後のJSB1000後に延期

選手は決勝開始時刻から逆算してコンディションを整えているので、このような状況はきっと大変でしょう(ですよね?)。
どのスポーツのトップ選手でも、起きてから表彰台に乗るまでを頭にイメージすると聞いています。

何を隠そう、私も動揺してしまい、気持ちをうまく切り替えられないままST1000の決勝がスタートしてしまいました。
「お前は選手じゃないだろ」とツッこまれそうですが、撮影はメンタル面が影響して写真に現れます(私だけ?)。
先輩カメラマンたちはこのような時、どのように修正しているのでしょうか?
まだまだ未熟です。日々精進。

仕切り直しのST1000決勝、レース序盤は埜口遥希選手がリードしていましたが……

序盤にトップを走る埜口遥希選手。國峰啄磨選手は4番手
序盤にトップを走る埜口遥希選手。國峰啄磨選手は4番手

その後、國峰啄磨選手がトップを奪取し、そのまま首位でチェッカー。

接戦の中、軍配が上がったのは國峰啄磨選手
接戦の中、軍配が上がったのは國峰啄磨選手

國峰啄磨選手は2022年からST1000にスイッチしており、それまでは中排気量で参戦していました。
尚、2021年のSUGOラウンドではST600クラスで2位表彰台を獲得しております。
また、鈴鹿2&4とオートポリス2&4では清成龍一選手の代役として、JSB1000に参戦していました。
今までなかなか取り上げる機会がありませんでしたが、J-GP3、J-GP2、ST600、ST1000及びJSB1000を乗りこなしてきた器用な選手です。

オートポリス2&4において、JSB1000に代役参戦する國峰啄磨選手
オートポリス2&4において、JSB1000に代役参戦する國峰啄磨選手
ST1000クラス初優勝!
ST1000クラス初優勝!

國峰啄磨選手の今後の活躍に期待しましょう!

その國峰啄磨選手も参戦していたST600は、以前にもお伝えしましたが、私が注目しているクラスで、毎シーズン若手とベテランで激戦が繰り広げられています。

SUGOラウンドは2レース制で、全3戦消化されてシリーズの折り返しになったため、ランキング上位3選手を私の目線で紹介します。

まずはレース1の勝者、愛称コヤマックス、小山知良選手(JAPAN POST HondaDream TP)。
2019年ST600チャンピオン。

レース1のパルクフェルメにて小山知良選手(左)と手島雄介監督(右)。ふたりそろって勝利のポーズ
レース1のパルクフェルメにて小山知良選手(左)と手島雄介監督(右)。ふたりそろって勝利のポーズ
毎戦かけつける、小山知良大応援団にも注目
毎戦かけつける、小山知良大応援団にも注目

一発の速さは若手に譲りますが、いつの間にか上位にいる、というのが私の印象。
きっと、外からでは分からない駆け引きで競っているのでしょう。
世界で戦ってきたその経験は、若手選手も学ぶところが多いハズ。

レース1の序盤は首位後方を走っていたにもかかわらず、いつの間にかトップ集団へ。

ST600レース1でチェッカーを受ける小山知良選手
ST600レース1でチェッカーを受ける小山知良選手

いつぞや、筑波サーキットでの記者会見で「自分の年齢を考えると、あと何年チャンピオンシップを戦えるか分かりませんが……」と答えていましたが、ベテラン健在。

続いて、レース2の勝者、荒川晃大選手(MOTOBUM HONDA)。

荒川晃大選手。シャイそうに見えて、意外に派手?
荒川晃大選手。シャイそうに見えて、意外に派手?

こんなこと言ったら失礼かもしれませんが、なかなか甘いマスクではありませんか?
レンズを向けると、はにかむ笑顔が印象的な、若干19歳(2022年6月現在)で期待のホープ。

そんな荒川晃大選手、速さはピカイチですが、毎戦勝ちきれない、というのが印象。
2021年のSUGOラウンド以来の勝利で、その時の2位が先に取り上げた國峰啄磨選手でした。
選手それぞれ得意なサーキットがあるのでしょうか……機会があったら尋ねてみましょう。
今回の勝利で波に乗れるか?

荒川晃大選手の走り。フォームはオーソドックスな印象
荒川晃大選手の走り。フォームはオーソドックスな印象

続いて、レース1・2ともに2位の羽田太河選手。
アジアロードレース選手権やCEVレプソルインターナショナル選手権Moto2で戦っていましたが、2022年は長島哲太オーナー率いるTN45 with MotoUP Racing Teamから全日本ロード参戦。

第1戦のもてぎでは激しい混戦を制し、全日本ロード初勝利。

表彰台に乗ると、楽しい(?)パフォーマンスをしてくれる
表彰台に乗ると、楽しい(?)パフォーマンスをしてくれる

3戦ほどファインダーから覗いた印象は、「強い」というイメージ。
もてぎの混戦での勝利とSUGOでも安定して表彰台に上る、その勝負強さ。

レース1でトップを走る羽田選手。後方には、先に紹介した小山選手が……この後パスされ、結果2位
レース1でトップを走る羽田選手。後方には、先に紹介した小山選手が……この後パスされ、結果2位

いかがでしたでしょうか?
好きな選手だけではなく、色んな選手の背景を知れば、もっと全日本ロードを楽しめるはずです!

次戦は、筑波ラウンド。
全日本ロードはJ-GP3のみですが何を書こうか……

J-GP3で優勝した尾野弘樹選手(P.MU 7C GALESPEED)。パルクフェルメにて
J-GP3で優勝した尾野弘樹選手(P.MU 7C GALESPEED)。パルクフェルメにて


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