3月11〜12日、ロードレース世界選手権の2023年シーズン開幕に先立って、MotoGPクラスのポルティマオ公式テストがポルトガルのアルガルベ・インターナショナル・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロが総合3番手、フランコ・モルビデリが19番手で終えた。
開幕前最後となる今回のポルティマオ公式テストは、2日間に渡って行われ、クアルタラロが計178ラップ、モルビデリは計184ラップを消化して、着実にテストメニューをこなした。
クアルタラロは、今回のテストでエアロパッケージの評価やセッティングの確認を行い、さらにフロントエンドのセットアップをいろいろと試していたようだ。2日目には1分38秒302をマークして、総合3番手となった。
一方のモルビデリは、初日に新しいエアロパーツを試し、2種類のシャシーを用意して周回を重ねていた。2日目にはさらにアップデートを加え、トップウイングとダブルサイドポッド、そしてボトムにダウンウォッシュダクトを装着していたようだ。2日間に渡って様々な新パーツを試し、最終的位は1分39秒614の総合19番手となった。
ヤマハはセパンテストと今回のポルティマオテストに渡り、様々な新パーツとセッティングを試して、大忙しとなった。いよいよ2週間後には開幕戦が迫っているが、ふたりが決めた一番セッティングでどのようなパフォーマンスを見せてくれるか、期待がかかる。
■ファビオ・クアルタラロ（総合：3番手）
「僕たちは多くの作業を行った。より大きなエアロウイングを試した。2日目はもう1セット試す予定だ。最終的にどれを使うことになるのか確認しよう。でも、今のところ、初日に試したものがレースで使うことになると思う。それ以外には、今日はあまりいろいろなことを試していない。ただ、バイクの良いベースを見つけようとしただけだ。新しいものを試すというよりも、セッティングに取り組んでいるんだ」
「2日目は、特にニュータイヤを使って大きく改善することができた。ヤマハが持ってきたすべてのエアロパッケージを試したし、過去にうまくいったセッティングもある。とても満足しているよ。まだ足りないところもあるけれど、初日やセパンから大きく前進した。まだ100％の準備ができているわけではないが、昨日よりもずっと開幕戦への準備に近づいている。最善を尽くすし、諦めてはいない」
■フランコ・モルビデリ（総合：19番手）
「たくさん作業をして、たくさんのデータを集めた。初日はいろいろなことを試して、エアロダイナミクスを改善することができた。2日目はもっと頑張るよ」
「2日目はテストで忙しい一日だった。いろいろなことを試し、いろいろなことをやり、たくさんのテストを行った。それがテストというものだから、満足しているんだ。集めたデータをよく分析して、レースウイークに向けて正しい選択をすることが重要となる」
