3月11日、宮城県のスポーツランドSUGOでグローバルMX-5カップ・ジャパンの公式テストが行われた。
グローバルMX-5カップは、マツダMX-5(日本名:ロードスター)のカップカーで争われるワンメイクレース。世界共通で同一マシンを使い、統一ルールのもとでレースを実施する。
各地域を勝ち抜いた猛者たちは、10月にマツダレースウェイ・ラグナ・セカで行われる世界一決定戦に参加し、名実ともに世界一のMX5使いが決定される。
同シリーズは2016年よりアメリカで先行スタートして高い人気を博しており、今年満を持して日本上陸。開幕戦が4月9日にSUGOで行われる。
その初戦を前に行われたのが、今回の合同テスト。テストには開幕戦に出場を予定している10台が顔を揃えた。
この日、SUGOは気温は2~3度と真冬の寒さとなったが、好天に恵まれ、2時間の走行セッションはドライコンディションで行われた。
トップタイムとなる1分36秒814を記録したのは佐々木孝太(KOTA RACING)。ほかのカテゴリーとの兼ね合いから、今季のグローバルMX-5参戦は1~2戦程度になるという佐々木は、「やはりスリックタイヤのレースカーは楽しいです」と走行を振り返っている。
2番手には自動車ジャーナリスト、ドライビングインストラクターとしても活躍する大井貴之(Team Be a racing driver)が続き、3番手には山野直也の代役を務めた兄の山野哲也(CABANA Racing)が続いている。
また、走行前のブリーフィングでは「楽しく、しかも真剣に戦いましょう」、「世界一決定戦では日本人ドライバーのレベルの高さをライバルたちに見せつけましょう」といった声が出たといい、ワンメイクレースらしい真剣さと互いを高め合おうという気持ちが両立する雰囲気となったようだ。
各チームは、この合同テストで得たデータをもとに準備を整え、2週間後に迫った開幕戦に備えることとなる。