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国内レース他 ニュース

投稿日: 2018.10.19 08:00
更新日: 2018.10.18 17:44

ThreeBond Racing 2018全日本F3選手権第8ラウンド富士 レースレポート

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国内レース他 | ThreeBond Racing 2018全日本F3選手権第8ラウンド富士 レースレポート

■第19戦決勝

 夜半から降り出した雨で、日曜日の富士スピードウェイはウエットコンディションとなった。午前9時10分からの第19戦決勝レース前には雨は止みかかっていたが、路面は濡れたままで難しいコンディションとなった。
 
「ハーフウエットのコンディションでしたから、ハイ・ダウンフォースかミディアム・ダウンフォースか、みんな迷っていましたが、我々はミディアムを選びました。ダウンフォースが少ないから大変だけど、後は自分で頑張れとドライバーを送り出しました。ローダウンフォースで闘わなければならないマカオGPに向けても良い練習になるはずと思っていました」とエンジニア伊与木。
 
 ライバルのトムス勢、#36坪井選手、#37宮田選手ともハイ・ダウンフォースを選んでいた。濡れた路面でダウンフォースを減らせばコントロールが難しくなるがストレート速度は伸びる。ミディアム・ダウンフォースでトムス勢に対抗する目処があった。
 
 というのも、木曜日にドライバー自身がコースウォークを行い、コース各所でグリップする場所を確かめてあったからだ。

 スタート合図でうまく加速し3番手でレースを始め、トップに立った#37宮田選手、2番手の#36坪井選手にぴたりとつけた。前を行く2台がオーソドックスなウエットコンディション時のライン取りをするのに対し、ほとんどドライコンディションでのレコードラインで走行、コーナーで小回りに向きを変え、立ち上がりでスピードを乗せていくスタイルで前の2台を攻め立てる。
 
 6周目、#36坪井選手が#37宮田選手とポジションを入れ替えた際、前の2車との間隔を一気に詰め、7周目に入るストレートで#37宮田選手のスリップストリームに入ると1コーナーのインに飛び込み、2番手へ浮上した。
 
 勢いに乗って#36坪井選手にも攻めかかろうとするが、この頃から#36坪井選手も走行ラインを笹原同様レコードラインに近づける一方、笹原はタイヤの消耗を感じペースが落ち始めたため2台の間隔は少しずつ開き始めた。
 
 3番手の#37宮田選手との間隔は周回毎に開いていったが、#36坪井選手との間隔も少しずつ開いていき2番手を単独走行、そのまま15周を走りきって2位のチェッカーフラッグを受けることになった。
 
 シリーズ最終大会2レースを戦い、第18戦では無得点だったものの最終レースでシリーズポイント7点を加算、通算ポイントを65点としてドライバーランキング3番手で2018年シーズンを終えた。またThereeBond Racingは2番手と4点差のチームランキング3番手となった。

笹原右京(ThreeBond Racing)
笹原右京(ThreeBond Racing)

■ドライバーコメント

「第18戦で何もできないままリタイアしたので最終戦はなんとしてでも勝とうと思っていました。濡れた路面でもレコードラインを走れそうだということは、以前F1ドライバーのストフェル・バンドーン選手が雨の富士を走ったときの様子を見て学んでいて、木曜日にコースを歩いて路面を調べ、金曜の走行で確かめてあったので最初から狙っていました」

「レースでは良いペースで走り始めたので無理をせずできるだけタイヤを使わないように気を遣っていましたが、宮田選手を抜いてからはグリップのピークを過ぎてしまったようで徐々にペースが落ちてしまいました。でも最善を尽くし今シーズンの集大成として楽しめたレースでした」

「今年はいろいろなことを経験できた中身の濃い1年になりました。ランキング3位は最善を尽くした結果だと納得しています。ただ、第18戦でリタイアした結果、チームランキングで逆転することができなかったことだけが残念です」

「後はマカオGPです。市街地レースは初めてですが、自信はありますし、シリーズをいい終わり方で締めくくれたので思う存分闘ってきます」


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